※新八がなんか気持ち悪いです
マイハニー大作戦
後いくつ寝るとバレンタイン。
毎年チョコを貰える貰えないで一喜一憂していた僕よさようなら、カモン新しい僕!ニュー新八!!
今年は別にそこいらのビッチ共にチョコなんか貰えなくたって僕はなんとも思わない。
皆でなんか気持ち悪くモジモジしながら銀さんにチョコ渡せば良いよ。
だって今年の僕にはバレンタインは一大イベントなんだから!
愛しのマイハニーに逆チョコを渡すって言う大事な使命が有るんだからフゥー!
僕の可愛い可愛いハニーはお菓子が大好きだから、絶対僕の愛の籠りまくった手作りチョコを待ってるんだ。
ハニーはシャイだから、逢う度に言葉じゃなくて目で訴えてくるんだもの!ホント可愛いよね!!
大丈夫、僕にはちゃんと分かってるからね!これぞ愛のなせる技…なんて、おひょぉぉぉ!!
こんな幸せなバレンタインなんて僕は産まれて初めてだから、張り切り過ぎて今から眠れない位だ。
まぁ、マイハニーにとびっきり美味しいチョコをつくらなきゃいけないんだから、寝てる暇なんかないんだけどね。
ハニーのあのハチミツ色の綺麗な髪のように甘くて蕩けるようなチョコを作ってあげなくちゃ…
あぁもう、ハニーの事を想い出すだけで僕はマッドサイエンティストになっちゃうよ!うひょひょひょひょぉぉぉ〜!!
ダメだゾ☆新八の新八!ソレはマイハニーが恥じらいながらも僕の胸に飛び込んできてからだゾ☆
そんな事をしているうちに、最高のチョコも出来て迎えた聖☆バレンタインデー
僕は愛しのマイハニーを探して駄菓子屋やら公園やら見廻りコースの筈の大江戸マートの辺りを走り回った。
でも、ハニーのあの愛らしい姿も芳しい香りも見付からない。
…町で変な女にでも掴まってるのかな…
だってマイハニーは可愛い上にカッコいいから!ちょっとも気が抜けないよチクショォォォ!!
先に変なチョコなんて食べたら、僕の最高のチョコが味わえないじゃないか…とろっとろに蕩ける媚薬入りの甘〜いチョコが…
こんな事してられない!
早くマイハニーを探し出して捕獲しないと!!
ショートカットをしようと別の公園に足を踏み入れると、そこには反対側の入り口からのろのろとやって来るマイハニーの姿が…
おぉ!神よ!!
やっぱり僕たちは切れない赤い糸で繋がってるんだねハニー!!
今日ココで逢えるのは必然なんだよ☆
「沖田さぁぁぁん!」
僕がハニーの美し過ぎる名前を呼びながら大きく手を振って駆け寄ると、いつもの無表情を僕には分かるように緩めてくれる。
うひょぉぉぉぉぉ!
僕ってやっぱり愛されてるゥゥゥ!!
「なんでィ、新八くんじゃありやせんか。」
「こんにちわ!バレンタインディですね!」
どうせ遠回しじゃ天然っコのハニーは気付いてくれないからね☆
だから僕はハッキリ分かるように今日って日をアピールする。
「おう。あー…チャイナにでも貰ったんですか?ソレ。俺に自慢でもしにきたんですかィ?」
僕の最高のチョコを見付けたハニーが眉を潜めて僕を見る。
あぁ!そんな表情も堪らないよォォォ!!
まったく、やっぱり天然ちゃんだよハニー☆
「違いますよ!コレは僕が作った最高に美味しい本命チョコです。うふふふー☆」
つん、とおでこをつついてあげるとハニーがいきなり斬りかかってくる。
もぉー!お転婆さんなんだからぁー☆
「大丈夫、安心して下さい☆コレは沖田さん…ううん、マイハニーの為に作ったものなんですから♪すっごく美味しく出来たんで味わって食べて下さいね?トロットロになりますから!」
にっこりと微笑んでハニーが安心できるようにぎゅうっと抱きしめてあげると、バタバタと暴れて僕を振りほどいて遠くに逃げてしまった。
うほぉ!!イイニオイ!!!
もぉー!奥ゆかしいんだから!!
「なっ…何しやがんでィ!姐さんの弟だからっておかしな事したら容赦しねェぜ!?」
遠くからそんなに見つめられたら照れちゃうよもぉ!!
僕の中の何かがギュゥゥゥゥンってなっちゃうよ!!
フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー!
「ハニー☆そんなに照れなくても良いじゃないですか可愛いなぁ!」
「照れてねェよ!!…少しだけ姐さんの気持ちが判った気がしまさァ…アンタにゃァ局中法度が有りやすからここは引きやすが、金輪際おかしな事ァ言わねェで下せェよ!?」
じわじわと僕を見つめながら後ずさるハニーは怯えたようで僕の庇護欲をギュンギュン刺激してくる。
あぁもう可愛い!!
「おかしな事なんか言ってませんよ?だって僕はハニーの事が…ううん、沖田さんの事が大好きなんですから!」
ひゃっはぁぁぁ!
ハッキリ言っちゃったよ僕!!
こんな男らしい僕にクラっときたよね!ハニー!!
愛をこめた視線でハニーを視姦してると、一瞬で公園の出口まで後ずさったハニーが脱兎のごとく走り去る。
…そんなに恥ずかしがらなくても良いのに…
ホントに照れ屋さんだねハニーは。
まぁそんな所も可愛らしくて好きなんだけど☆ひゃぁぁぁぁぁ言っちゃった言っちゃった!!
さて、僕はハニーが分かりやすいように家に戻っておかなくちゃ。
さっき抱きしめた時に隊服のズボンの背中側に僕のトロットロのチョコを入れておいたから。
アレを食べたら僕の胸に飛び込んでくるしね。絶対。
恒道館に戻った僕が近藤さんと並んでお茶を飲んでいる所に、先にやってくるのは姉上かハニーか。
僕はハニーだと思うけどね…?
END
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