次に目が覚めると、もうすっかり朝で…
何だか凄ェ寒ィ…
「あー、良く寝た!なんだかスッキリ…あ!沖田さんお早うございます。」
照れたように笑う新八くんは可愛いけど…俺の震えは止まらない。
「新八くん…何か寒ィ…」
「…え…?沖田さん…?」
俺を見つめていた新八くんが、そっと俺のデコに手を当てる。
「ぅあつっ!ちょ!凄い熱!!まさか沖田さん…昨日そのまま寝て…」
「へい…」
ガタガタ震えながら新八くんを見ると、めっちゃ怒ってる…
「風邪うつっちゃってますよっ!もう…」
てきぱきと着替えを用意してくれて、自分の布団を開けてぽんぽんと叩く。
「僕お粥作ってくるんで、着替えて寝てて下さ…あーっ!!」
もそもそと着替えてっと、新八くんが叫び出す…何が…
「お鍋…まさか昨日のまま…?こびりついて取れないよ…」
「新八くんが俺を離してくれなかったんじゃねェか…」
布団に潜り込んでじっと見上げると、顔を赤くした新八くんが盆に全部乗せてパタパタと走って行っちまう。
あー…新八くんの匂い…落ち着くねェ…
俺がうとうとし始めると、新八くんの叫び声が聞こえる…
「何じゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
な…?
慌てて起きあがって、なんとか声のした方に這って行くと、そこは台所で…
あ…そういやぁ昨日、判らねェんで色々引っ繰り返したっけ…
「…コレ…沖田さん…?」
「…へい…」
片付けを手伝おうと手近に有った鍋を戸棚にしまうと、崩れ落ちた…
「良いですからっ!沖田さんは大人しく寝てて下さいっ!!」
背中を押されて台所から締め出されるんで、トボトボと新八君の部屋に帰る。
折角看病に来たってェのに…俺ァ駄目駄目でィ…
布団に潜り込むと、新八の匂いに安心してすぐに意識が無くなる。
どんだけ寝たのか、ゆさゆさと揺する優しい手に起こされる。
あ…俺は…
「沖田さん…起きれますか…?お粥作ったんで、食べて薬飲んで下さい…?」
…しんぱち…
ふーふーとレンゲの粥を冷まして、はい、と優しく俺の口まで持ってきてくれる。
ぱくりと喰うと、凄ェ旨ェ…
そのまま何口か喰うと、うぇっとなる…あー…気持ち悪ィ…
「もう食べれませんね…じゃぁ、薬飲んで寝ましょうね。」
はい、と薬を口に入れられて、水を渡される。
言われるまま薬を飲んで、布団に寝かされると逆らえない…
あ…でも…
「新八ィ…お前さんもまだ風邪ひいてんだろ…?粥喰って薬飲んで寝なせェ…」
「あ、はい。沖田さんに持ってくる前にご飯は食べて薬も飲みました。これを片付けたら、布団出してきて僕も寝ようかと…」
「ほい。」
俺が布団をめくってぽんぽんと隣を叩くと、きょとん、とした新八くんがすぐに真っ赤になる。
「そ…っんな…僕片付けを…」
「いーから、ほい。」
更にぱんぱんと布団を叩くと、目を彷徨わせた後、そろりと俺の横に寝転んでくれる。
「うわ…あったかい…」
「だろィ?風邪なんかすぐに良くなりまさァ。」
「はい、そうですね。」
至近距離で微笑んだ新八くんが、俺にきゅうっと抱きついてくる。
だから俺も新八くんをぎゅうと抱きしめて、そっと目を瞑る。
暖かくて幸せで…
こんな風に出来るなら、たまに風邪をひくのも悪か無いなんて思っちまった…
END
15萬打企画でナオさまにリクエスト頂きました
『風邪を引いた新八クンを看病する沖田サン」をラブラブの甘々で』でした
リクエスト頂いた時に丁度ワタシが風邪ひいてまして、何かネタが出来るんじゃ…!と思っていたんですが…
書き始めた頃にはすっかり治っていました。
ひいてる最中も、特に何もネタは無かったんですがね…
とにかく、甘く、らぶらぶを目指しました。
少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。
リクエスト有難う御座いました!
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