時のいたずら
ぼく、たしかそーくんにあいにどうじょうにいってたのに…
ちちうえのまえをはしってたらしらないところにきちゃったよぅ。
ちちうえー、あねうえー、そーくん…
みんなどこいっちゃったの?
しらないひとがいっぱいあるいてるみちを、あるいてあるいてみんなをさがしたけど、だれもいないの。
つかれたよ…あしもいたいよぅ…
いっぱいいるひとのじゃまにならないように、みちのすみっこにすわってちょっとやすんでると、なみだがでてきた…
そーくんそーくんむかえにきてよぅ、ぼく、ここにいるのに…ぼくのおむこさんなんだから、ぴんちのときはたすけにきてよぅ…
ぼくがちょっとないてると、うえのほうからだれかがはなしてくる。
「おいちびっこ、オメェ迷子かィ?」
「まいごじゃないもん!」
ぼくがかおをこすってうえをみると、ちゃいろいかみのおにいさんがぼくをみてた。
わぁ、そーくんとおなじいろだ!
おにいさんがぼくのかおをみてにっこりわらう。
わぁ、かっこいいなぁ…
「そうかぃ、迷子じゃぁ無いのかィ。警察に連れてってやろうかと思ったんですがねィ。さいならー」
おにいさんがくるっとふりむいてあるいていっちゃう…このひといじわるだ!
ぼくがおにいさんのずぼんをつかまえると、にやり、ってわらってだっこしてくれた。
「ははっ、ウソでィ。泣くな泣くな…ほれ。」
ぼくがないてないっていおうとしたら、なにかおくちにいれられた…あまい…
「飴は嫌いじゃねぇだろ?コレやるから泣くな。」
ぼくがはなみずをすすってめをこすったら、おにいさんがまたわらった。
えへへ、やさしいなぁ。そーくんみたいだ!
「オメェ、名前は?」
「しむらしんぱちです!」
「…新八…?」
おにいさんがぼくのかををみてわらう。
「そーかィ、新八かィ。オメェも来ちまったんだねぇ…俺ァ沖田総悟だ。安心しな、オメェの父上と姐さんの所には俺がちゃんと帰してやるから。」
「…そーくん?そーくんとおなじなまえ!」
「あぁ…そうだな…まぁ、アイツの兄貴みたいなもんだ。」
そーくんのあにうえか!よかったー!あんしんだ!!
「そーくんどこですか?そーくんにあいたいです…」
「あー…今アイツは居ねぇなぁ…」
「そーくんしゅぎょうですか?ぼく、そーくんにあいにきたのに…」
「すぐに逢えらぁ…今逢ってっけどな…」
おにいさんがこまったかおになったんで、きょうはそーくんにあうのあきらめよう…
ぼくがちょっとねちゃったあいだに、おおきないえにいました。
どこだろう、ここ…ふかふかなおふとんだ…きもちいいや!
ぼくがまわりをみてると、ふすまがあいてくろいふくのひとがはいってきました。
あ!やまざきさんだ!
「新八君起きた?お腹すいてない?ご飯食べる?」
「やまざきさんこんにちわ!そーくんのあにうえはどこですか?おなかすいてます、ごはんたべます!」
ぼくがゆったら、やまざきさんがわらった。
「沖田隊長はお仕事で外に行ってるよ。じゃぁ食堂に行こうか。」
やまざきさんとてをつないで、しょくどうってゆうところにいくと、くろいふくのひとたちがいっぱいいた。
ちょっとこわくなって、やまざきさんにかくれると、やまざきさんがわらった。
「新八君大丈夫だよ?皆怖くないよ?」
やまざきさんのかげからちょっとのぞいてみたら、みたことあるひとがいっぱいいた。あ!とっしーもいる!
はしってとっしーのとこまでいって、ごあいさつする。
「とっしーこんにちわ!かぐらちゃんはいないですか?」
「誰がとっしーか!お?なんだ?ぼうず誰だ?」
とっしーがじろりとにらんでくる…このとっしーこわい…かみのけみじかい…
ぼくがこわくなってうしろにさがると、だれかにぶつかっちゃった…ごめんなさいしようとしたら、だっこされた…だれ…?
「土方君、こんな小さな子供を脅すもんじゃない。これだから土方君はいけない。」
「あ!いとーせんせーこんにちわ!」
「はい、こんにちわ。君は…あれ?新八君かい?」
「はぁ!?新八!?山崎ー!説明しろ!!」
やっぱりいとーせんせーはあたまいいや。とっしーはぼくのことわすれてたんだ!ろりこんだ!
やまざきさんがはしってきてとっしーといとーせんせーとおはなししてる。
ぼくたちのまわりにくろいひとたちがいっぱいあつまってくる。
あ!そーくんをねらってるはげのひととばんだなのひとだ!
ぼくがじっとみてると、はげのひとがわらう。
「おー、新八君か!ちっさくなったなー!」
「いや、それ変だろ!」
ばんだなのひとがわらう。
ぼくちょっとおっきくなったのに!
ぼくがいいかえそうとしたら、おなかがぐぅとなった。
「何だ、飯食うところか?おーい!お子様用に何かくれー!」
はげのひとがわらってごはんをもってきてくれる。
わぁ!おいしそう!
「ありがとうございます、はげのひと!」
「あー…新八君、俺は原田だぞ?コレははげじゃなくて剃ってるんだぞ?」
はらださんがしょんぼりして、みんながわらう。
「ごめんなさい、はらださん…」
ぼくがしょんぼりすると、はらださんがあわてて、いやいやおれはだいじょうぶ!ってぼくをだっこしてくれた。
わぁ!たかいな!
「オイ、テメェら新八離せ。」
あ、そーくんのあにうえ!くろくてながいのをかついでる…なんだろ?
それをみたみんながちょっととおくにいって、そーくんのあにうえがぼくのまえにくる。
「新八〜、飯食うぞ?新八の手料理よりは不味いけど、まぁそこそこ食えっからな。」
そーくんのあにうえが、ぼくをひざにのせてくれて、たべさせてくれる。
ぼく、ひとりでたべれるのに!
…でも、なんかうれしいからそのままたべさせてもらった。
「ごはんおいしいです!」
ぼくがわらったら、みんなわらった。
そーくんはやくかえってこないかな?そーくんとたべると、きっともっとおいしいよ?
ごはんをたべおわってから、そーくんのあにうえとおひるねをした。
だっこしてくれたんで、あったかくてすぐにねちゃったよ!
めがさめると、おうちのふとんのなかだった。
あれ?そーくんのあにうえ…?
ぼくがぼぅっとふすまをみてたら、ばしんとふすまがあいて、そーくんがはいってきた。
あ!そーくんかえってきたんだ!
そーくんのあにうえのおはなしきこうかな?
「そーくん、あのね…」
END
壱萬打企画で杜夜さまにリク頂きました!
『沖仔新前提の仔新総受けで仔新が未来(現代)に来る話』でした.
たいっへんお待たせしました!
仔新が意外と書きやすくてびっくりです。仔沖より書きやすいかも…
流石に小さすぎるので、構われる程度で!
小さい新八はきっと可愛いですよ?皆メロメロですよ?
そんな感じです。
少しでも気に入って頂けると幸いです。
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