「で?今日は何でィ。例の事件か?」
「…良く分かりましたね…」
「まーねィ。新聞は読んでるぜ?俺ァ。」
…ほんっと、頭の回転速いなぁ…
「じゃぁ話が早い。沖田さん、貴方に正式に捜査協力を要請したいんですが。」
僕が仕事の顔に戻って言うと、沖田さんがぶすっと膨れる。
「そんな言い方じゃぁ、協力できねぇなァ…」
何か思いついたのか、にやりと笑った顔は、ドSの顔で…
「ちょっと!正式な仕事ですからギャラも出ますよ?タダじゃ…」
「ギャラなんてどうでも良いや。新八が可愛くお願いしてくれなきゃ、やってらんねーなァ…」
…可愛く、って何だよっ!?ワザとだ…僕が困るの楽しんでんだよ、このドSはっ!
「可愛く、って何ですかっ!僕は男ですよっ!?そんな事出来るかっ!!」
「じゃぁ、協力は出来ねェなぁ。」
…バカじゃない!?この人っ…
「んな事無理ですって!」
「へぇーっ。俺の協力が得られなかったら、上司に怒られんじゃねぇか?」
「うっ…」
おーこられるーおーこられるー、とか歌いやがって…子供かよっ!?
「俺ァこう見えて忙しいんですぜ?んな事やってる暇ねぇよ。でもなぁ…」
…確かに…沖田さんって結構忙しいんだよね…
「大好きな可愛い新八に頼まれたらやるかもなぁー」
にやりと笑った顔が近いっ!近いよっ!!
「…お願いします、助けて下さいっ…」
…ちゅっ…
って何の音!?何の音!?
それに今…僕の唇に何か柔らかいものが当たんなかったっ!?
「ちょっ…今…何っ…!?」
「報酬。先払いでさァ。で?何をして欲しいって?」
「だからっ!今回の事件の捜査の協力をっ…!」
「違うだろィ?何して欲しいんでィ。」
ちっ…近い…顔…っ…でも、こんな穏やかな顔…初めて見るかも
…本気…なのかな…?今迄のも…?
それに、報酬って…アレ…キス…だよね…?僕ので…良いのかな…?
「ホレ、早く言わねェと、止めちまうぜ?仕事も、俺も。」
俺も…って…今言ったら…僕の気持は通じるの…?
僕がじっと見ると、沖田さんの顔が遠くなる…あ…行っちゃう…
「…キスして…」
「は?良く聞こえなかったぜィ?」
「ウソだっ!絶対聞こえてるっ!!」
ほにゃりと嬉しそうな顔で笑ってんじゃん!!
「で?」
小首を傾げて僕を見る。
うーっ…畜生…
「キスしてっ!」
すぐに綺麗な顔が近付いてきて、今度は少し長く唇が触れる。
「さて、んじゃぁ仕事しやすかね。」
沖田さんの目付きが変わって、眼鏡をかける。
そこいらのコピー用紙をざくざく掴んで、ガリガリと公式を記入していく。
こうなると止まらないんだよね、この人…
チロリと手元を覗き込むと、解に近い公式が目に入る。
…あ…そうか…アレじゃなくて、ソレか…!
「ほい、完成。」
証明が完成した公式の束を、僕に差出す。
ざっと目を通すと、今まで分からなかった謎が、はっきりと分かった。
…あ!そう言う事か!!
「有難う御座います!早速帰って近藤さんに報告します!!」
僕が紙を掴んで走り出そうとすると、ひょいっと紙の束が引き抜かれる。
「ちょっ…!」
「俺ァ、高いんですぜ?報酬が足りねェや。」
得意気な顔で、両手を広げる…
…良いんだよね…?僕で…良いんだよね…?
「…僕だって高いんですから…ね…?」
「一生かけて払ってやらァ。」
「ばぁか…」
僕は笑って、広げた両手の中に飛び込んだ。
END
参萬打企画で柊さまにリク頂きました!
全力で甘くしたつもりなんですが…胸やけの具合はどうですか?
なんと言うか…ぶっちゃけガ○レオパロなんですが…言わなきゃ分からないですね。
ただ単に新八に「キスして?」と言わせたかったというか…ずっと聞いてたというか…
少しでも気に行って頂けたら幸いです.
柊さま、リク有難う御座いました!
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