その後僕がちびちびとお茶を飲んでいると、沖田さんが隣で色々お話をしてくれる。
土方さんの話とか、土方さんの話とか、土方さんの話…
沖田さんって…もしかして…土方さんの事、好きなんじゃ…?
お話は凄く面白かったけど…胸が痛いよ…
僕がぎゅうと着物を掴んでいると、沖田さんが又覗き込んでくる。
「どうしたィ、気分でも悪ィのかィ?」
「…沖田さんって…土方さんの事…好きなんですか…?」
ようやくなんとかそう絞り出すと、沖田さんがキョトン、とする。
「…今の話聞いて、なんでそんな話になるんでィ…俺が土方さんを好きだってんなら、こんな話しねェよ。」
ふわっと笑った顔が綺麗…
「凄く…楽しそうだったから…」
僕がなんとか笑って言うと、沖田さんが慌てる。
僕は…ちゃんと笑えてるのかな…?
変に思われてないかなぁ…?
「それァ、新平君が楽しそうに話聞いてくれるんで…土方の株も下がったんじゃねェかと思って…」
「…僕…新八です…」
さっきも言ったのに…
僕が泣きそうになると、焦った沖田さんが僕の頭を撫でてくれる。
凄く…気持ち良い…
「すっ…すいやせん…新八君は俺が休んでても怒らなかったんで…嬉しかったんでィ…そんなんしてくれんのは、近藤さんか姉上だけだから…」
えっ…?お姉さん…?
僕が顔を上げると、ぽたりと涙が落ちた。
なっ…なんで涙なんか…っ…!?
ぎょっとした沖田さんが、ぐいっと僕を引き寄せてがっちりと抱き締める。
なっ…!?
あまりの事に固まってしまった僕の頭を優しく撫でて、そっとささやく声は優しくて…夢でも見てるみたいだ…
「泣かないで下せェ…新八君に泣かれっと…なんでか落ちつかねェ…」
「ごめんなさい…ごめんなさい…僕、泣くつもりなんか…」
そっと手を伸ばして抱きつくと、もっとぎゅっと抱き締められる…
「…スゲェ抱き心地良い…甘ェ匂いもすらァ…喰っちまいてェ…」
そう言って、僕の顎を持ち上げてちゅう、とキスをする…って…えぇっ!?
僕が真っ赤になって沖田さんを見上げると、沖田さんの顔も真っ赤だった。
「…あの…えっと…」
「あー…どうも俺ァあんたの事…好きになっちまったみたいでィ…」
赤い顔のままじっと僕を見て、そう言ってにこりと笑う。
…これ以上…好きにさせないで…
「…僕も好きです…沖田さんの事…好きですっ!」
「お、そりゃぁ両想いって事ですかィ?んじゃぁ今から俺らァ恋人同士でィ。」
「…はい…」
沖田さんの顔が又そっと近付いてきて、優しいキスをくれる。
夢みたいだけど、夢じゃない。
これからは、毎日逢えるのかな…?
電話とか…しても良いのかな…?
もっともっと好きになっても良いのかな…?
「新八君、俺ァこんなもんじゃねぇぜィ?もっともっとあんたを好きになっちまうから覚悟しな。」
「…はいっ!」
…良いんだ…
嬉しくなって顔を見合せてクスリと笑って、もう1回、ゆっくりとキスをした。
END
七萬打企画で蘭さまにリクエスト頂きました!!
新八片想いは凄く好きです!!
楽しんで書かせて頂きました。
リクエスト有難う御座いました!!
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