「…男だねぇ…?」
神威さんがいつの間にか大きく目を開けて、小首を傾げて僕に聞いてくる。
「だからっ!男だって言ってるでしょうがっ!!」
「んー…」
凄く真面目な顔で首を傾げたまま腕を組む。
あ…離してくれた。
僕がホッとして逃げようとすると、又、ぐんと腕を掴まれて引っ張られる。
目の前にはいつものうさんくさい笑顔じゃなくて…見惚れてしまうような、全開の笑顔…
「でも、俺君の事好きになっちゃったし。男だって分かっても、可愛いと思うし。」
そう言って、そのままぎゅっと僕を抱き締める。
「げっ!ちょ…離して下さいっ!」
「げっ、はヒドイなぁ。俺はこんなに好きなのに…」
なんとか逃れようとじたばたと暴れたら、より一層締められる。
いっ…痛いっ!苦しいぃぃぃぃぃぃっ!!
「いっ…痛いですっ!…痛い痛い痛いっ!!」
「良いなぁ、その顔。ますます俺好み。」
「いっ…嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!離せドSぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
「ホメられちった。」
「褒めてねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
なんとか離したくって力の限り暴れるけど、がっちりホールドされてチラッとも離れない…
ガッチリ締められて、気が遠くなってきたよ…
僕が動けないまま神威さんを見上げると、全開の笑顔のままじっと僕を見つめてる…
…こうして見ると…神威さんってカッコいいんだ…
頭がぼぅっとしてきた頃、がしりと僕の顎を神威さんが掴む。
…又何か痛い事されるのかな…このまま顎砕かれるとか…
そう思って、なんとか抵抗しようとするけど、体が動かない…
「もう、初めっからこんな風に大人しくしてれば良いのに。ま、反抗する君も可愛いケド。」
「うるっさいっ!可愛くなんか無くて良いよっ!僕は男なんだから…」
「…へぇー…まだそんな事言うんだ…」
今度はにっこりと楽しそうに笑う。
その顔は面白いオモチャを手に入れた子供みたいで…ちょっと可愛い…なんて思ってしまった。
なんて思ってたら、その顔がどんどん近付いてきて…あれ?なんかヤバくね…?
やっと思い至ったときには、僕の唇は何か柔らかい物に覆われていた。
ちゅっちゅっと吸われるソレは…多分…
「ふむぅんんんんんんんっ」
開いた口の隙間から、舌まで入れられて、好き勝手に僕の中を動き回る。
ざらりとした感触が動き回る度に、なんだか力が抜けて…がくりと膝が落ちる。
でも、がっちりと腰を押さえられて動けなくって…なんだかおかしくなっちゃうよっ…
気が済むまで吸われて舐められて、僕がぐったりと凭れかかる頃、やっと、ちゅっと音を立てて神威さんの唇が離れていく…
「うわー、とろんとしちゃって色っぽーい。どお?俺の事好きになってくれた?」
「そんな訳っ…!」
そう言ったけど、心臓がドキドキいって止まらない。
まともに顔、見れないよ…
「…まぁ、簡単じゃない方が面白いよね。そろそろお侍さん達も起きる頃だし、帰ろっと。阿伏兎ー、帰るよ?」
手を離されて、すとん、と座りこんだ僕を残してさっさと行ってしまう。
「スマンな、団長は言い出したら聞かないから…」
阿伏兎さんが、僕に割烹着を手渡して神威さんに着いて万事屋を出ていく。
あ…
僕が2人が出て行った方を呆然と見詰めていると、ピンクの頭がひょいっと覗いてにこりと笑う。
「また来るねー、次に逢う時を楽しみに待ってるんだよー?」
ひらひらと手を振って綺麗な笑顔を残して行く…
「もっ…もう来るなぁぁぁぁぁっ!!!」
僕が叫ぶと、あはっ、と笑って照れちゃって、とか言って、今度こそ万事屋を出ていく。
「…照れるか馬鹿…」
その後ろ姿に悪態を吐いてみても、胸のドキドキは治まらない。
次に逢う時が楽しみなんて…思わないから…っ…想わないからっ!
END
百合さまにリク頂きました、神威×新八で!
書きたいとは思っていたんですがなかなか書けなかったもので、チャンスとばかりに張り切って書かせて頂きました!!
どうしてもイメージが…サンドイッチになりまして…分かる人はニヤリと笑って下さい。
そして、にーには結構手が早いと思ます。それもてくにしゃん。
リクエスト有難う御座いました!!
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