みんなでこうえんに行って、おにごっこをする。
そこからは、おれたちのいんぼーでたかちんをずっとおににしてやったぜ!
しんぱちがけっこうトロいんでくろうしたけど、ふたりでふぉろーしたからなんとかなった。
なかなかやるな!ちゃいな!

おれたちがひとやすみしてすなばであそんでると、こないだのふりょう達がまたやってきた。

「あれ?この間のおじょーちゃんじゃん。」

「この間はえらい事してくれたよなー?なんだ?今日はちっちゃいのがイッパイ居るなー?でも、アノヤバいのは居ねぇなぁー。」

「じゃぁ、今日はこの間のお詫びしてもらおうか?」

ふりょう達がまたおれにからんでくる。
にらまれて、びくっとなったしんぱちが、おれのうしろにかくれておれのそでをギュッとにぎる。
きょうはちゃんと木刀持ってきてるからな!

「みんな、おれにまかせて後ろにさがってろ!」

おれがそう言って木刀を構えると、ふりょう達がゲラゲラとわらう。

「おいおい、おじょーちゃんヤル気だよ?」

「お兄さん達に敵うとでも思ってんの?」

ちっ!よゆーかましててあとでなくなよっ!

ゲラゲラわらってるふりょうのお腹に一発きめると、そいつがうずくまった。

「何しやがる!ガキがこの人数に敵うとでも思ってんのか!?」

ふりょう達が木刀を構えるけど、おそいんだよ!
おれがふたり目3にん目をたたくと、ぜんいんでおれをかこむ。
へん、おまえらなんかにおれが止められるかよ!
おれはしゃがみこんで、まえにいるふりょう達のすねを叩く。
うずくまったふりょう達のあなからわのそとに出て、のこりのふりょうの後ろにまわってせなかを叩く。

「クソッ!すばしっこいガキだな!」

「おい!囲め…ぐはっ…!」

さいごのひとりのすねを叩いておとすと、おきあがったふりょう達が、おぼえてろ!とかすてぜりふをのこしてよたよたとかえっていく。
へん!どんなもんだい!

「おい、みんなけがはないか?」

おれがふりむくと、みんながおれをそんけーのまなざしでみてた。

「すげえ!つえー!」

「そーごくん、けんつかえるんだ!」

「いがいとやるネ、ちゃぱつ!」

みんながおれをかこんでにこにこわらう。ちゃいなはくやしそうだ。

「そうごくん、だいじょうぶ?けがしてない?」

しんぱちが、なきそうなかおでおれにだきついてくる。
わ!しんぱちだいたん…

「おれがあいつらなんかにやられるわけないよ!だいじょうぶだい!」

しんぱちのあたまをなでてやると、ちょっとないてたしんぱちがにっこりわらう。

「よかった!そうごくんつよいね!あねうえよりつよいかも!!」

にこにことかわいくわらうしんぱちに、おれはやられるよ!!

それからまたすなばですなあそびしたり、ぶらんこにのったりしたけど、しんぱちはずっとおれのとなりにいた!
たかちんやちゃいながよんでも、おれのとなりからはなれなかった!へへっ。

ひがくれて、みんなのははうえがむかえにきて、ひとりずついなくなる。
…べつにうらやましくなんかないぞ…
ちゃいなは、しらがのおっさんとしろいおおきな犬がむかえにきた。

「おい、ちゃぱつ!しょうぶはまたこんどヨ!!」

「のぞむところだ!わすれんなよ、ちゃいな!」

べー、としたをだして犬にのってかえってく。
らいばるだな!あいつ!!でもまけないからな!!
こうえんにはもうおれとしんぱちしかのこってなかった。

「そうごくん、たのしかったねー!またみんなといっしょにあそぼうね!」

しんぱちが、たのしそうにわらった。でも…

「おれはしんぱちとふたりでもたのしいいよ?だってしんぱちはおれのみらいのおよめさんだもん。」

おれがしんぱちのてをぎゅーとにぎってわらうと、しんぱちもおれのてをぎゅーとにぎって、えへへとわらった。

「ぼくもそうごくんとふたりでもたのしいよ?だってそうごくんだいすきだもん。」

「じゃあ、およめさんになってくれる?」

「うん。」

「やくそく。」

おれがしんぱちのくちにちゅうすると、しんぱちもちゅうしてくれた。

「これはおとなのちゅうだから、やくそくやぶるなよな!」

おれがゆうと、

「そうごくんもやくそくやぶっちゃダメだよ!」

と、しんぱちもいった。

ふたりでてをつないで、しんぱちの家にかえろうとすると、近藤さんと姐さんがおれ達をむかえに来た。
おれが、近藤さんとしんぱちとてをつないで、しんぱちが、おれと姐さんとてをつなぐ。
4にんでてをつないであるいていると、なんだかかぞくみたいでうれしくなった。

しんぱちがおよめさんになるやくそくをしてくれたけど、おれはゆだんしないぞ!
らいばるはたくさんいるんだから、もっといいおとこになって、しんぱちをめろめろにするんだ!

END