「ソーゴただいまー!良い子にしてた?」
あ!しんぱちかえってきた!ちゃんとべんきょうしたのみてもらうんだ!
「お帰りなせェご主人様。おかえりのちゅーしまさァ!」
おれがしんぱちにちゅーしたら、しんぱちがかたまった。
「俺、ちゃんと勉強したんだぜィ?ビックリしたかィ?」
おれがえへん!とむねをはると、しんぱちがぷるぷるふるえる。
「…ソーゴ…おまえ何の勉強したんだァァァァァァァ!!!もうテレビ禁止!禁止っ!!」
「えー?勉強しろ、って言ったなァ新八でさァ!俺ちゃんと勉強しやしたぜ?いーこいーこしろィ。」
たしか、えっと…したからみあげてちゅー…したらたたかれた!?
「何ででィ!?」
「こういう事は恋人同士がするの!大体なんでソーゴ又服着てないのっ!?」
「服は邪魔だったんでィ。テレビの人も着て無かったぜ?それに、ちゅーは好き同士がするって言ってやした!俺新八の事大好きでさァ!大好きなんでさァー!!新八は俺の事嫌いなんで?」
おれがぶんぶんてをふっても、しんぱちはまっかでこまったかおをする。
「ソーゴ、何の番組見てたの…?言葉遣いも変だし…」
「うんと…頭にうんこ乗せた男が刀振り回してんのと、裸の人達がぎゅってしてるヤツでィ。」
「…時代劇と恋愛ドラマかな…?あー、もう、MHKだけつけていけば良かった…」
しんぱちが、はぁ、といきをついてじろりとおれをみた。
「とりあえず、服着ようね?言葉遣いは…まぁ良いか。」
「何ででさァ!服着てない奴もいやしたぜ?」
「服着てないと、外には出られないよ?折角散歩に連れてってあげようと思ったのに…」
「外!?服着まさァ!」
おれがふくをきると、しんぱちがわらう。
「猫も散歩好きなんだねぇ…あ!抱きついたり、ちっ…ちゅーしたりは絶対駄目だよ?」
「…好き同士なのにィ…」
「駄目ったら駄目っ!!」
おれがしょんぼりすると、しんぱちがいーこいーこしてくれた。
ごはんをつくるんで、こんどはちゃんとおてつだいした。
しゃかしゃかうまい、ってほめられた!
おかまにもかったぜ!
おいしいごはんをたべて、しんぱちとさんぽにいった。
そとはひろくてうれしくてはしったら、あぶないからってしんぱちがてをつないでくれた。
「新八新八ィ!手ェ暖けェでさァ!」
「そうだね、暖かいね。」
「お月さんも綺麗でィ!」
「うん、綺麗だね。ソーゴの髪も光ってて綺麗だねー?」
しんぱちがなでなでしてくれるんで、やさしいてにすりよる。
「ソーゴは甘えん坊だなぁ。」
しんぱちがくすくすわらうんで、おれもうれしくなってちゅーしたくなったけど、そとでしたらだめだっていうからがまんした。
「新八ィ、もう帰りやしょうぜ?」
「えー?まだ全然歩いてないよ?ついでにコンビニでバーゲンダッシュ買ってこい、って言われてるから…買って帰らないと姉上に殺されるよ…?」
あねうえさんはこわいから…それはかってかえらなきゃ…
「でもでも、ちゅーしたいんでィ…外でしたら怒るじゃねぇか、新八ィ…」
「ウチでしても怒ります。」
しんぱちこわい…
こんびににいってばーげんをかって、てをつないでうちにかえると、あねうえさんがにこにこわらっておむかえしてくれた。
さんぽたのしかった!あしたもこよう!
おれもはじめていっこばーげんをたべた。いっつもはあねうえさんがたべてるのちょっともらうだけだったんだ!
あまくておいしいな!
ばーげんをたべたらねむくなった…
「新八ィ…眠いでさァ…」
「お散歩したから疲れたの?変わらないね、ソーゴは。」
しんぱちがくすくすわらって、はをみがくんだよ?ってくちのなかをすーすーするのであらった。
ふとんをしいてくれて、ちっちゃいしんぱちをだっこしてころんとねると、おふとんをかけてくれる。
「すぐ寝ちゃったね…おやすみ。」
しんぱちが、ちゅ、ってくちにちゅーしてくれた。
おれがちゅーしたいっていったからしてくれたんだ…やっぱりしんぱちやさしい…
おふとんのうえからぽんぽん、ってなでてくれるんで、気持ち良くてすぐにねちゃった…あしたもいっぱいしんぱちとあそぶんだ!
つぎのあさめがさめると、おれはねこにもどってた。
もうおてつだい…できないや…ほめてもらったのに…
「にゃぁ」
いつもみたいにしんぱちのかおをなめると、しんぱちがめをさます。
「あれ…ソーゴ…元に戻っちゃったんだ…」
「…にゃぁ…」
しんぱちさみしそう…おれもざんねんだ…
しょんぼりとまるくなると、しんぱちがおきあがっておれをだっこしてくれる。
「僕はね、ソーゴが猫でも人間でも大好きだよ?」
そういって、くちにちゅーしてくれた。
おれもぺろぺろなめると、しんぱちがにっこりわらった。
つぎにまんげつがきたら、またおつきさまにおねがいしてみよう!
にんげんになって、またおてつだいしたり、しんぱちをぎゅってするんだ!
すぐにまたおおきくなるから、まっててね?しんぱち。
おれもしんぱちだいすきだから!
END
礼
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