今度は何だぁぁぁぁ!?

「かぁ―――――つらぁ――――――――!!!!!!」

バズーカが撃ち込まれたと思ったら、抜刀した真撰組の皆さんが乱入してくる。
…あぁっ…又つけられたのか…桂さん…

「新八ー!無事かぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?俺の新八ぃぃぃぃぃ!!」

先頭をきって土方さんが入ってくる。

「何で君の新八君なんだ?新八君は僕の所にお嫁に来ると決まっているんだが?」

横で張り合うように伊東さんが叫ぶ。

「あぁぁぁぁ、また厄介な人が…こんな人達どうやって出し抜いたら良いんだ…?」

山崎さんが何かぶつぶつ言いながら僕の隣に来てにっこり笑う。

「こんにちわ、新八君。なんだか大変な事になってるねー?大丈夫、僕が守ってあげるからぐぼぉぉあぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

「何やってんだ山崎ィィィィィィィ!!!さっさと捕まえろ!!」

土方さんが山崎さんを刀の柄でぶっとばして桂さんの方に押しやる。

「あぁっ!高杉も居ますよ、副長!!」

「丁度良い、ついでにひっ捕らえろ!!」

真撰組隊士の皆さんが一斉にこっちに向かってくるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!
僕がおたおたしていると、ぐんっ、と襟首を掴まれて片隅に連れて行かれる。
た…助かった…
振り向くと、定春が、わん、と吠えて僕の顔を舐める。

「ありがとう定春ー、助かったよー!」

僕が定春の頭を撫でると、嬉しそうにすり寄ってくる。

万事屋の中はもぅ大騒ぎで、どう収拾付ければ良いか分らないよ…

「新ちゃんったらモテモテねー?でもやっぱり私は九ちゃんがおススメよ?」

「姉上っ!?」

隅の方に避難していた姉上が僕に微笑む。

「アネゴヒドいアルー!新八はワタシにくれるって言ったアル――――!」

僕らが話していると、なんとか抜けてきた神楽ちゃんが、姉上に詰め寄る。

「あらあらごめんなさいね?稼げるようになってから出直してこいや、小娘。」

姉上の氷の笑顔を見て、神楽ちゃんが固まる。

「姐さん、剣術家なんて不安定な輩よりもコームインの方が確実ですぜ?」

いつの間にか、沖田さんが僕の横に来ていた。
びっ…びっくりした………

「大体、本人の気持ちが1番大切でさぁ、な?新八ィ?」

「ちょっ…沖田さんっ!何言い出すんですかっ!?」

沖田さんの手が、僕の肩にかかった…肩抱いてるよっ!?コノ人ォォォォォォォ!?
僕は顔が真っ赤になってゆくのを感じる…

「あら、沖田さん何が言いたいのかしら?」

姉上の背後に般若が現れる…怖っ……!

「新八が好きなのは、俺でさぁ。な?新八ィ。」

沖田さんが自信満々な顔で僕の顔を覗き込む。
なっ………!?

ちょっ…!何言ってるんですか!!!!!僕まだ何も言ってません!!」

「「「「「「「「「「まだ…?」」」」」」」」」」

いつの間にか、大騒ぎしていた皆さんがピタリと止まって、僕らの方を凝視している。

「イヤ、あの…その…」

僕の顔に熱が集まる…
ヤダ―――――っ!!こんな大勢の前で告白なんかしたくないっ!!

「なんでぃ、新八君。俺が気付いてないとでも思ってやしたか?アンタの熱い視線、いつも感じてやしたぜ?…俺も新八君の事、ずっと見てやしたからねぇ…」

「…お…っ…沖田さん…?」

「俺ァ新八君が好きですぜ?愛してまさぁ。」

呆然とする僕の唇に、ちゅっ、とキスをする。
えぇぇぇぇっ!?……両想い…だったの…?嬉し…いケド…
こんな皆の前でぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
僕が真っ赤になったままフリーズしていると、沖田さんがにっこり笑う。

「俺と付き合ってくれやすか?」

…夢…?じゃないよな…?今まで僕に話しかけてなんかくれなかった人が…ホントに…?
でも…流石の沖田さんも、嫌がらせとか冗談でキス…しないよな………
僕が小さく頷くと、沖田さんが僕をぎゅうと抱きしめてくる。

「よっしゃ!決まりでぃ!!」

がばっと離れて、僕に満面の笑みをくれる。
もぅ…こんな笑顔、反則だよっ…こんな顔されたら…惚れなおす…

「ちょーっと待ったぁぁぁぁぁ!銀さんは認めませんよ?こんなドS君は!!同じドSなら、銀さんの方が優しいですぅー!新ちゃん、こっちおいで?」

銀さんが殺気を出しながら、腕を差し出す。

「総悟ォォォォォォォォォォ!今日こそ斬る!斬り捨てる!!」

土方さんが抜刀して僕らに斬りかかってくる。
ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?斬り捨てられるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!

「副長ー、お手伝いしますよ。その隙に新八君を攫っちゃおう!」

山崎さんが横を走ってくる。山崎さんも抜刀したぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

「山崎君、心の声が出ていますよ?この僕が居て、そんな事させると思ってるんですか?新八君は僕のですよ?」

伊東さんが2人に立ちはだかって、にっこりと微笑む。
あぁ、助かった…けど、何か言ってる!?何がぁぁぁぁぁぁぁ!?

「真撰組は黙りやがれ。新八は、沖田殺してテメーらの手の届かない所まで連れ去ってやるよ…」

たっ…高杉さんっ!?

「又、高杉はそんな事ばかり言う…困った奴だなぁ。新八君、そんな危ない奴の傍に居ると危険だよ?アメあげるから、こっちおいで。」

桂さんが手招きする。エリザベス先輩も、『こっちに来い』ってプラカードを出してる…

「いやー、新八君のお姉さんじゃったかね、お妙さん。これ、ワシの名刺じゃき。新八君ば嫁にもろうたら、早速道場建て直そうかのぉ?」

横では坂本さんが姉上に名刺を渡してた。

「モジャはダマれヨ!新八は嫁になんかならないネ!!ワタシが新八の嫁になるヨ!!」

神楽ちゃんが坂本さんに傘の銃口を向けている…!?定春もウーッ、と唸って威嚇してる。

「イヤ、チャイナさん。新八君はうちの嫁になるんで。」

「コゾォォォォォォ!若のどこが気に入らん!?胸か!?胸なのごふぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

真面目な顔の九兵衛さんが横から出てきた東條さんを殴り飛ばす。

「新ちゃん?坂本さんも、意外と良いかもしれないわね?」

姉上の目が、エンマークになってた………

「ちょっと皆で何勝手な事言ってるんですか!?皆見てたんでしょ!?僕は沖田さんが…」

「そんなの認めませんー!沖田君なんかより、俺の方が新八の事好きですぅー!」

互いにけん制しあいながらも、じわじわと輪を詰めてくる…
えぇっ!?どうしよ…
僕が沖田さんを見上げると、ぎゅっと抱きなおして沖田さんが笑う。

「めんどくせぇ、逃げやすぜ?新八ィ。」

そのまま抱きかかえられて、凄いスピードで走り出す。
するりするりと皆の間をすり抜けて、坂本さんが開け放っていた窓から飛び出す。

「ちょっ…沖田さんっ!?ドコ行くんですかっ!?」

「んー、どこにしやしょうかね?」

「行くあて無いんですかっ!?…まぁ良いや。沖田さんと一緒ならどこでも。」

僕が言って、首に腕を回してぎゅっ、と抱きつくと、沖田さんの顔が真っ赤になった。
へへっ…
帰ったら色々煩そうだけど、ちょっとの間は2人でゆっくりしよっと。


END