新八がカゼをひいて寝込んだっていって来ないんで、ワタシはしばらくカオを見てない。
ナニか…ムネの奥がヘンだヨ…ぽっかり穴が空いたみたい。
ナンダロウ、このキモチ…



乙女参上!



サミシくて、遊びにも行きたくなくて、ヨロズヤのソファでゴロゴロしてると、定春が心配してすり寄って来てくれる。フカフカの毛に触ってると少しだけ気分が良くなるけど、新八のお日様のニオイがもっと恋しくなる。

お見舞いに行こうかな…

「銀ちゃん、ワタシ新八のオミマイ行ってくるアル。桃カン買って行くからオカネくれヨ!」

ワタシが手を出すと、銀ちゃんはジ―――――ッとワタシを見て500円くれた。

「神楽、新八によろしくな~」

にやりと笑って銀ちゃんがヒラヒラと手を振るので、定春を連れて外に駆け出そうとすると、ヨロズヤの玄関に新八が飛び込んできた。

…とくん…

「銀さぁ―ん!神楽ちゃぁ―ん!聞いて…あ、神楽ちゃん、これから遊びに行くの?気を付けて…」

…ズイブン元気そうだナ………

「新八ッ!カゼ、ダイジョーブアルか?ワタシ、新八のオミマイに行こうと思ってたヨ!!」

新八がそれを聞いて、やわらかく微笑む。

…何だ…?…ムネがドキドキするヨ………!

「ありがとう、神楽ちゃん。神楽ちゃんは優しいね…」

「あったりまえヨ!ウヤマエ!」

「あはははは…」

新八が苦笑する…なんか、可愛い…

「おい、新八。俺らに何か用事が有ったんじゃないのか?」

せっかくイイカンジだったのに部屋の奥から銀ちゃんが顔を出して私達に話しかける。チッ…邪魔者め………
でも、新八にはそうじゃなかったみたい。嬉しそうに銀ちゃんのほうに行っちゃう。

「あっ、銀さんっ!実は困った事があって、2人に相談しようと思って来たんです。」

「ワタシにマカセるネ!どんなナヤミもソッコ―カイケツヨ!!」

「あはは…ありがとう、神楽ちゃん。」

ふわっと新八が又笑うと又ドキドキしてきたヨ…
とりあえず部屋に戻ってソファに座ると、いつものようにお茶を入れてくれる。しばらくして落ち着くと、新八が口を開く。

「実は…ここ数日お休みを貰っていたのは、本当は風邪じゃないんです…心配かけて、ごめんね?神楽ちゃん。」

「ナンダト―!ズル休みか?ズル休みなのカ!?」

新八の頭にヘッドロックをキメる。あ…このニオイ…お日様のニオイ…すっごく安心する…

「いだだだだっ!ギブ!ギブゥゥゥ!!!」

新八が暴れだしたんで、手を離す。

…ちょっとサミシイ………

「じっ…実はですね………」

「何ネ!ジらさないでハヤく話すネ、メガネ!」

サミシかったんで、ちょっとカランでみる。久し振りなんだから、新八のツッコミが聞きたいよ。

「メガネ関係無いだろっ!」

あは、やっぱり新八のツッコミはスゴいヨ。
ワタシが笑うと、新八はヘンな顔をする。

「…イヤイヤ、え―と、話づらいんですけど…実は僕、3人ほどから愛の告白をされましてですね…」

…ズキン…

ムネが痛いよ…コクハク、って…新八、誰かのものになっちゃうの…?ワタシは………

「お~スゴイね~。で?誰を選ぶか迷っちゃってるって?素行調査の依頼ですか?社員割引はねぇよ?………んで?可愛いのか?巨乳なのか?」

銀ちゃんがエロい顔で新八の肩に手をかける。
銀ちゃん…オヤジ全開……
新八は、困った顔で銀ちゃんの手をつねってる。うんざりした顔だ。

「ちょっ…違いますよっ!そんなんだったら相談なんかしません!その告白して来た人達が問題なんですよっ!…………真選組の…沖田さんと山崎さんと土方さんなんです……………」

「へっ………?」

銀ちゃんが変な声を出す。なっ…何で…?だってアイツら男だし…新八も男だし…アイツらそうゆうシュミだったのか…?

「いや新八…沖田君と付き合ってたんじゃ…?」

「銀さんまで何言ってんスかっ!?僕ら男ですよ!?付き合ってなんかいませんよっ!!友達ですっ!!」

新八が真っ赤な顔で否定する。そうネ!新八はワタシのになる予定ヨ!!

「そうか?俺はてっきり付き合ってるんだとばっかり思ってたぜ。幸せなバカっぷるに見えたけどなぁ…それに、祭りの時のアレは何だ?新八、お前本当は…」

「銀ちゃん、ボケるのはまだ早いネ!新八はあんなサド野郎と付き合ってなんかないネ!ワタシのアル。」


「「へっ…!?」」


新八と銀ちゃんが同時に変な声を出してワタシを見る。
うん、ワタシ分かった。ワタシ、新八が好き!

「ワタシ分かったヨ!ワタシ、新八のコトスキヨ!ダレにも渡さないアルっ!!」

「えっ…?ちょっ…ちょっ…えっ!?」

新八がわたわたと変な動きをしだす。
だからワタシは、ぐっ、と近付いて、ニヤリと笑う。

「新八、ワタシにしとくネ!アノ3人からも守ってやるヨ。それにワタシなら新八のコドモ、ツクってあげられるネ!」

「かっ…神楽ちゃんっ!?どこでそんな言葉覚えてきたのっ!?」

「こないだお昼のドラマでいってたアル。」

「だっ…ダメだよっ!年頃の女の子がそんな台詞言っちゃっ!!」

「えっ?コロシ文句じゃないアルカ?」

「ちが―――――う!!!!」

新八がわたわたと動き、今時の昼ドラはっ!とか言っている。
そんな新八を銀ちゃんがキビシイ目で見ている。

…ナンダヨ…銀ちゃんなんでそんなに怒ってるの…?新八は違うってゆってんじゃん…
ワタシだって好きだもん…あんなサド野郎になんか渡さないもん…もちろんジミーやマヨラにもっ!!



つづく