鬼の居ぬ間に…
いきなりピンチです!
銀さんが歌舞伎町四天王の1人、マドマーゼル西郷に連れ去られてすぐに、黒い服の人達が万事屋を占拠してしまいました。
…この人達、ドコで情報仕入れたんだ…?
「テメーら出ていくヨロシ!ヨロズヤはワタシと新八がメオトでナカヨクやっていくアルヨ!!」
「チャイナさんと新八君だけじゃ心配だよ!ここは大人が1人は居ないと!!」
山崎さんが、体操のお兄さんのような口調で言う。
…笑顔が恐いんですけど………
「そうだな、子供だけじゃ何か有った時にヤベェだろ。ここには俺が居るからオマエら帰れ!」
土方さんが、銀さんのイスにどっかりと座って腕を組む。
「オッサンが居ても仕方ねェでさァ。ここは若いモンに任せて、死ね土方。」
沖田さんが僕の横にぴったりとくっついて言う。
「ざけんな総悟!子供は駄菓子屋にでも行っとけ!」
「そうですよ、隊長。どーせここに居たってサボるんでしょ?そんな人には万事屋は任せられません!」
「俺ァ真面目に働いてやすぜ?それに新八の側を離れる訳ねェだろうが。アンタ達こそ仕事に戻りなせェ死ね土方。」
「斬る!今日こそ斬る!!」
土方さんが抜刀して沖田さんを追い回し、いつの間にか台所に行っていた山崎さんが僕らにお茶を淹れてくれる…なんで万事屋の台所事情しってんだ?この人………
「…アンタら3人とも要りませんよっ!銀さんが居ない間は、僕らだけで出来る仕事しか受けませんからっ!」
僕が叫ぶと、神楽ちゃんが勝ち誇った顔で反り返る。
「新八もコウ言ってるヨ!オマエらみんな帰るヨロシ!!ヨロズヤは今日からメオトエイギョウヨ!!」
イヤ、夫婦営業って…?でもまぁ…
「それにどーせ、仕事なんか来ないですから御心配には及びません。居て頂いても仕方ないんで仕事に戻って下さいよ、3人とも!」
僕がちょっと強く言うと、3人がそれぞれ文句を言う。なんだよ…
「え―――――っ!?心配だよ!新八くぅ――ん!」
「少しぐらいは大人に頼れ、新八。」
「冷てぇなァ、新八ィ。俺ァもうすっかり万事屋の一員じゃあねェですかィ。」
「何時なった!?何時一員になった!?」
無視しようと思ってたのに思わず突っ込んじゃったよ…
イヤ確かにここの所毎日沖田さん万事屋に来てるけどさ?おやつ食べに。でも仕事じゃないからね?ソレ仕事じゃないからね?
「いやですねィ、とぼけんなよ新八ィ。毎日おやつ持ってきてやってるじゃねェかィ。」
「オマエなんか知らないネ!消えロ、サド丸!!」
「あぁん!?じゃぁ明日からはおやつ要らねェんだなチャイナ…」
「ソレはいるネ!ケチくさいコト言ってっと新八に嫌われるアル。まぁ新八はワタシのだけどナ!」
今度は神楽ちゃんと沖田さんが喧嘩を始める。あぁぁぁぁ…部屋が壊れる…
…あぁ…銀さん早く戻ってきて下さい………
普段は居ても居なくても変わんない上司だと思ってたけど、本当は銀さんって結構役に立ってる人だったんだ…
牽制にはなってたんだ!
改めて、上司のありがたみを噛み締めた1日でした。
つづく
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