「新八ィ、口直ししなせェ。無茶苦茶するねェ、オメェは…」

沖田さんが又僕にバナナを差し出して、苦笑する。

「何がですかっ!?」

「バナナとメロンとソーセージ、一緒に食って美味い訳ねェだろ。」

「うっ…はい…」

僕がその味を思い出して顔をしかめると、沖田さんが笑う。

「ほら、口直し。」

さっきの食べかけのバナナを差し出してくれる。

僕が大人しく、ぱくりとバナナを食べると、又嬉しそうに笑う…うわっ…綺麗…
あ…このバナナ美味しい…長谷川さんに(勝手に)貰ったバナナよりも断然甘くて美味しいや!

「どうでィ、俺のバナナは美味ェかィ?」

「あ、はい!沖田さんのバナナ、甘くて美味しかったです!」

僕が笑って言うと、沖田さんの顔が赤くなる。

…何が…?

「新八ィ…んなエロい事言ってっと襲いやすぜ?」

「は?何がエロ…っ…!!」

そっ…そういう意味じゃなくってっ!!
僕が赤くなってモジモジしてると、沖田さんが残りのバナナを差し出す。

「ほら、全部食いなせェ。美味いんだろ?俺のバナナ。」

「俺の、とか言うなっ!そういう意味じゃなくてっ!」

「そーいう、ってなァどういう意味でィ?」

「う―――っ…」

僕が照れ隠しで残りのバナナを食べきると、沖田さんがにっこり笑う。

「まだまだ有りやすぜ?…あれ?」

沖田さんが振り向いて、又バナナを取ろうとすると、皆がバナナを食べていた。
あー!全部食べちゃった…

「確かに美味ぇー、沖田君ごちそうさまー」

「ドSのクセに良いモン持ってんじゃネーカ。」

「お、美味ぇー。俺の貰ったのより高いぜ?コレ。」

「隊長張り切っちゃってー」

「…美味ぇ…」


もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ…


沖田さんの目がすわって、しゃらん、と言う音とともに抜刀する…

「てめーら、何してやがる!」

刀を振りかざした沖田さんが皆に斬りかかっていく。
あぁっ!長谷川さんが逃げ遅れた!!
僕が慌てて沖田さんを押さえると、その隙に長谷川さんが逃げる。

でも…

「バナナ…もう少し食べたかったな…」

僕が呟くと、にやぁり、と笑った沖田さんがゆっくり振り向く。

「仕方ねェなァ、じゃぁ、こっちを食いなせェ。」

ジャッ、とズボンのファスナーを降ろしてファスナーの中に手を…

「食えるかァァァァ!それとも何?ソレ喰いちぎって欲しいのかァァァ!?」

「優しく頼みまさぁ。」

「てっ…手をファスナーの中に入れるなぁぁぁぁっ!!!」

僕が叫ぶと、土方さんと山崎さんが抜刀して沖田さんに斬りかかり、神楽ちゃんが飛び蹴りを仕掛ける。
銀さんが僕を抱き込んで、長谷川さんを前に押し出す…

あぁ…ココ、病院なのに…

そう思ってると、婦長さんが来て、全員拳骨で殴られた…


…明日は平和な日だと良いな…


つづく