そっか、えっちな事なら今の僕でも出来るよっ!
至近距離に有った沖田さんの唇に、ちゅうと吸いつく。
うん、お礼のちゅうだっ!沖田さん、喜んで…くれるかなぁ…?
首に手を掛けたまま、ちょっと離れて沖田さんを見ると、キョトンとした顔のまま動かない。
あれ…?沖田さん…嫌だったのかな…?
「あ…の…おきたしゃ…」
「…ちょ…新八ィ…」
沖田さんの顔が歪んで、チッと舌打ちが聞こえる。
…あ…僕っ…
「ごめ…なさ…」
泣きそうだよっ…
僕なんかが沖田さんにちゅうしたって、、喜んでなんてくれるはずなかったのにっ…
「俺ァ、新八酔ってるからってスゲェ我慢してたんですぜ?それなのに、んな煽ったら…止まらなくなっちまいやすぜ?俺ァそんな枯れてもいねェしジェントルでもないんですぜ?新八ィ…」
苦笑した沖田さんの顔が僕に近付いてきて、沖田さんからも、ちゅっとキスをくれる。
嫌じゃ…なかったんだ…
「えへへ、良かった…嫌じゃ、なかったんら…」
嬉しくなって僕が笑うと、真剣な沖田さんの顔が近付いてきて、もう一回優しいキスをくれる。
そのままそっと布団に寝かされて、熱い舌が僕の中に入ってくる…
だいすき、おきたさん…僕は…沖田さんとなら…
朝目が覚めると僕は自宅の布団に寝てて…
何か暑苦しいと思ったら、いつの間に潜り込んできてたのか、沖田さんに抱き締められていた。
なっ…!?これは何が…!?
僕…昨日何したんだっけ…?
呆然としながら考えても、お酒を飲んだ途中から記憶が全く無いんですけど…
とりあえずなんとか体をずらして恐る恐る布団の中を覗いたけど…よっ…良かった…服着てる…
ってか、沖田さんいつの間に家に来たんだ!?忍び込んだ?
あ〜、何よりも頭痛いよっ…ガンガンする…コレが噂の二日酔いか…?
僕がう〜っと唸って枕に頭を落とすと、目の前の沖田さんの目がパカッと開いて、幸せそうに、にひゃりと笑う。
「おはようごぜェやす、新八ィ〜」
そう言うと、笑顔のまま僕にちゅっと口付ける。
なっ…あっ…朝から何すんだ、この人ォォォォォォォォ!?
「あっ…朝から何をっ!?ってか、沖田さんいつからココに…?」
僕が、引き寄せられた先に有る、意外と逞しい胸をグイグイと押して距離と取ろうとしても、更に抱きこまれて離れられない。
「昨夜からずっと一緒でィ!夕べの新八は特に可愛かったでさァ…愛してやすぜ?」
ちゅっちゅっと顔じゅうにキスを落とされて、くすぐったくて沖田さんの胸に顔を埋める。
何…?このクソ甘い雰囲気…?
「あの…沖田さん…すんまっせん、僕には何が何だか…昨日僕何かやっちゃいました…?」
「…え…?覚えてないんで…?」
沖田さんが目を見張ったまま固まる。
「沖田さん?どうしたんですか?アレ?おーい、沖田さんっ!」
名前を呼び掛けながら、ぺしぺしとほっぺたを叩いてみるけど、全然動かない…どうしたんだろ…?
喉が渇いたんで起き上がろうとすると、やっと沖田さんが覚醒する。
「新八ィ…本当に何にも覚えてないんで…?」
「…?はい。何でですか?」
「イヤ…良いんでィ…」
ちょっとホッとしたような顔をした沖田さんが、又僕をぎゅうと抱きこむ。
「昨夜は新八が酔っ払っちまって、俺がここまで送って来たんでさァ。で、そのまま泊めて貰いやした。酔っ払った新八はいつもの2割増し可愛かったぜィ。」
「あ…僕…沖田さんにはお酒呑むな、って言ったのに…すみません…」
「良いって事よ。そのかし、俺の方も酒呑むな、は無かった事にして下せェ。」
ニコニコ笑って言われると…もう頷くしかない…
「…分かりました…でも、飲み過ぎないで下さいね…?」
「ヘイ。」
ズキズキする頭を押さえながら台所へ行って水を飲む。
もう…お酒なんか呑むもんか…
だって折角沖田さんと一緒に居た筈なのに、何にも覚えてないなんて悲しすぎるもん。
どんな事だって…覚えていたいからねっ!僕はっ!!
沖田さんには…ないしょだよ?
つづく
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