ら・ら・ら・らぶそんぐ
あの夜…本当なら俺達は心も躯もヒトツになれた筈だったんだ。
普段、勉強なんてモンを全然しねェ自分をあれ程恨んだ事は無かったぜ………
可愛らしく新八からきっすされて、俺ァ止まれなくなった。
深く深く口付けて、舌を絡めてそっと押し倒す。
熱くなった新八の肌を堪能しながら、少しずつ着物を脱がせて下へ下へときっすの雨を降らせる。
可愛らしい喘ぎ声に乗せられて、新八の全てを堪能したけど………
「…新八君、ひとつ聞きやすが…男同士ってェのは何処に突っ込むんですかィ…?」
「…僕が知りゅ訳無いじゃないれすか…沖田しゃん…知らにゃいんれすか…?」
新八が潤んだ瞳でじーっと俺を見るのは堪らねェけど…
判らねェものは判らねェ…
「沖田しゃんモテそうにゃにょに…」
「…俺達田舎侍がモテる訳ねェじゃねェですかィ。土方や山崎なんかは金で何とかしてるみたいですがねェ…俺ァ新八以外、興味ないんで。」
本当は新八の前ではカッコ良く居たかったけど…
出来ねェもんは出来ねェし。
「…じゃあ…沖田しゃんも僕が初めてにゃの?」
「…へい…」
あんまりカッコ悪ィんで新八から目を逸らすと、新八が俺にぎゅうっと抱きついてくる。
裸の肌が気持ちィや。
「僕、嬉しいれしゅ…沖田しゃんの初めては、じぇんぶぼきゅがもりゃいましゅね…」
えへへ、と笑う表情が愛しすぎて、ぎゅう、と抱きしめ返すと、新八から、くたりと力が抜ける。
慌てて覗き込むと、すうすうと寝息を立てて眠っちまっていた…マジでか…
仕方ないんでちゃんと着物を着せて、新八を抱き直して俺もゆっくり目を瞑る。
次のチャンスまでにはきっちり勉強してきやすから…待ってて下せェ、新八ィ…
あの後速攻勉強しやしたからもうバッチリなんですがねェ…なかなか非番にならねェや。
今日だって、なんだか知らねェが松平のとっつあんに呼び出されて、特別任務をやらされる事になっちまった。
面倒くせぇけど、もんじゃ奢ってもらっちまったし…任務地が遊園地だって言うじゃねェですか。
やっぱ、初めてのでーとって言ったら遊園地じゃね?なんか雑誌にも書いてあったし。
下見には丁度良いでさァ。
俺達が現場に着くと、そこに居たのは…
「お前何ィィィィィ!?奴ってアレかァァ!?娘の彼氏ィ!?」
土方さんが派手に突っ込んでやすが…
さんざんデカい事言っといて、やる事ァ娘のデートの邪魔ですかィ…任務じゃねェじゃねェか…
まぁ…今時の若いカップルが何をすんのか知っとくには丁度良いか。
…俺ァデートなんざした事ねェから…何処に行ったら新八が喜んでくれるか…判んねェし…
ちょいと参考にさしてもらいやすか。
とっつあんに乗っかったフリで、殺し屋ソウゴ13に扮装して2人を追っかける。
へー…まずはメリーゴーランドか…
新八は喜んでくれやすかねェ?2人は楽しそうだ。
次はコーヒーカップ…っと…
あんまり激しい乗り物は、デートには向かないのかねェ…?
2人は結構盛り上がってら。
とっつあんも、別の意味で盛り上がってら。
んで、ジェットコースターか…
なんだ、こういうちょっとドキドキする乗り物も、やっぱ必須なんじゃねぇか。
新八、結構好きそうですしねェ、こういうの。
俺がメモを取ってると、とっつあんがジロリと睨んでくる。
…あんま大人しくしてんのも、俺らしくねェか…
とりあえず男の方を小太刀で脅してうんこさせようと2人の後ろに乗り込んだら、ベルトを締め忘れて俺は飛んだ。
ギャ――――!死ぬ!死ぬ!!
新八と何もしてないのに死ねるか!!!
「たたたた助けてェェ!!土方コノヤロー!!」
なんとか土方の髪を掴んで事無きを得る。
はぁー…ヤレヤレ…
ついでに禿げれば良かったのに土方。
ジェットコースターを降りて、座高が高くなった近藤さんも着替えて俺達はベンチで一休みする。
普段は尊敬してるんですがねェ…流石に脱糞は…引きまさァ…
しっかし、彼氏が脱糞しても引かねェなんて…とっつあんの娘は肝が据わってらァ…
新八なら…どうなのかねェ?俺が脱糞したら…
試してみたい気もしやすが、引かれたら立ち直れねェや…
俺らがボヤボヤしてっと、2人が観覧車に向かって歩きはじめた。
「とっつあん!アレ見ろィ」
デートの経験の無い俺でも、アレぐらいは知ってるぜ!
アレぁ、恋人達がきっすする為に作られた乗り物でさァ!
「ヤベー、観覧車に向かってますぜ。間違いねェチューするつもりだ。」
「何!?そうなのか!?」
「観覧車っつったらチューでしょ。チューするためにつくられたんですよ、あらァ。」
とっつあんに声を掛けて俺らが走ると、土方だけが呆然としていやがる。
アイツァまともなデートなんざした事無ェだろうから、観覧車がどんなモンかなんて知らねェんだろうぜ。
とっつあんの用意したヘリに乗って男を狙撃しようとすると、土方がバズーカでヘリを攻撃しやがった…
何しやがんだ土方コノヤロー!
落ちていくヘリの中で俺は思った。
次の非番は、病院かなぁ…と…
つづく
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