そんなダメなヅラだから、ワタシ達ベストカップルがついていってやらなきゃダメダロ?
だから、走り去ろうとするヅラを、ワタシ達は追いかけた。
銀ちゃんに合わせる顔が無い、とか言ってワタシ達を遠ざけようとするけど、言う事なんかきいてやらないネ。
だってワタシはリーダーだからナ。
素直じゃないヅラのために、奢らせるモノを並べ立てて先を急がせる。
それでも行かないんで、新八と2人で邪魔者に飛びかかった。
「なんなんスかお前ら!一体何者なんスか!!何が目的スか!一体誰の回し者スか!?」
そんなの、何者でもないネ。
ワタシ達はいつでも…
「「宇宙一バカな侍だコノヤロー!!」」
ワタシ達がこんなヤツラにやられるワケないアル!
ワタシがシミパン女をやっつけて、トドメをさそうとしたら、天井が崩れて銀ちゃんと、変なモノが落ちてきたアル。
…何だ…?気持ち悪いヨ…
それに銀ちゃんが…ぐったりして動かないネ!?
「仁蔵…さん…?」
隙を見てワタシから逃げだしていたシミパン女が変なモノを見て呟く。
ソイツはどうも変態とシミパン女の仲間らしかった。
それなのに、暴走したソイツは仲間である2人にまで攻撃してきて2人は気絶してしまった。
とにかく、銀ちゃんを助けなきゃ!
ワタシの蹴りと新八の剣。
タイミングはバッチリなのに、でかぶつは倒れない。
…悔しい…ワタシはまだまだなんだ…
こんな時、悔しいけどあのドSなら…銀ちゃんも新八も助けられたアルか…?
それとも、アイツも悔しい思いをするアルか…?
アイツは本気でなんかワタシと闘わないから…分からないネ…
ワタシ達が振り払われると、もう1人居た女の子がでかぶつに襲われた。
あ…!
ワタシが動くより早く、どこからかおっさんが出てきてその女の子を庇った。
おっさんは女の子の代わりにでかぶつにやられて…倒れ込んだ…
おっさんは、その女の子の兄ちゃんだったアル。
女の子の叫び声は、悲しそうで、悔しそうで…
銀ちゃん助けるついでに、カタキ、とってやんヨ。
ワタシ達がもう1回でかぶつに挑みかかろうとすると、銀ちゃんがよみがえってでかぶつを斬り捨てた。
…多分、そう…
ワタシにまだ足りなくて銀ちゃんやマヨやアイツには有るもの…
誰かを、護る為の、力…
傷付いた銀ちゃんを、新八と両側で抱えて帰ろうとしてると、いつの間にか敵が増えてて…何だ?コイツら天人ネ…
銀ちゃんを抱えたまんまじゃ闘いづらいから、鉄子に銀ちゃんを任せてワタシ達は退路を切り開いていったアル!
「万事屋銀ちゃんのお通りで〜い!」
ばったばったと敵をなぎ払って、ワタシ達は広い甲板に出た。
ソコには、あのヤバかった包帯の男が居て…銀ちゃんとヅラの知り合いアルか…?
アイツに…勝てるだろうか…?
それでも、ワタシだって銀ちゃんと新八を護りたいヨ!
大切な家族を…護りたいヨ!!
「俺たちが退路を護る。」
「その間に逃げろ〜」
「そんな!」
ワタシ達が残ろうと踏ん張ると、エリーがワタシ達を抱えて走り去る。
そのスピードは凄く早くて、みるみる銀ちゃん達は小さくなる。
…あの2人なら…きっと無事に戻ってくる…ネ…
「新八ぃっ!」
「え?何?神楽ちゃん…」
「まだしばらくはドSにオマエ預けといてやんヨ!」
「へっ…えぇっ!?神楽ちゃん何を…」
ワタシが言うと、新八の顔が真っ赤になる。
…そんな顔…今だけだからナ!
「でもナ!ワタシが大切な人達を護れるようになったらドSから新八を奪い返しに行くアル!その頃にはワタシすっごい事になってるネ!」
「そんな…僕はもう…」
「だからナ!帰ったらちゃんとドSと仲直りするヨロシ。今みたいな新八奪うのなんて簡単ヨ。でも、今みたいな新八はワタシの好きな新八じゃナイネ。」
「えっ!?」
「悔しいけど、今はドSと一緒の新八が一番可愛いネ。あ、助けに来た新八は王子様みたいだったけど。」
「おっ…なっ…何言ってんの!?神楽ちゃんっ!?」
エリーに抱えられたまま、新八の方を見てニヤリと笑ってやると、新八の顔が真っ赤に染まってる。
オロオロしてるけど、ワタシがやる事にはイヤダなんて言わない事知ってるヨ。
だから…
ワタシはもっと強くなって良い女になって、新八をさらいに行こうと心に決めたアル。
だから、もうちょっとだけ待っててネ…
つづく
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