「そういう問題じゃないでしょ…」
ヤベェ、説教モードに入りやがる…
「そんな事より!粥作ったんで、喰って薬飲んで寝やがれィ!何もしないでただ寝てるたァどういう事なんでィ…?」
逆に俺が説教モードに入ると、新八くんが目を逸らす。
「イヤ…若いし…寝てれば治るかな…って…」
「治ってねェだろィ。大人しく喰って薬飲んで寝なせェ。」
ドン、と粥の乗った盆を差し出すと、新八くんが目を丸くする。
「え…?コレ…沖田さんが作ってくれたんですか…?」
「おうよ。中々無ェぜ?姉上か新八くんぐらいでさァ。」
得意気に言って、レンゲに乗せた粥を新八くんの口元に持ってくと、恐る恐るって感じで口を付ける。
そして、すぐに目を丸くして俺を見る。
「…美味しい…」
「当たり前でさァ。この俺が新八くんの為に作ったんですぜ?」
にこり、と笑ってやると、新八くんも花が咲いたように笑ってくれる。
「はい。沖田さんは凄いですねぇ!」
手放しに褒められっと照れるねェ…
「ガンガン喰いなせェ。桃缶もアイスも有るんですぜ?」
「そんなに食べられないですよ…でも…有難う御座います!」
嬉しそうに、粥も桃もアイスも喰ってくれた。
すぐにポカリも飲ませて、薬も飲ませる。
「さ、もう寝なせェ。」
俺が空いた鍋を盆に乗せて立ち上がろうとすると、やたらと寂しそうな顔でじっと見つめられる。
「新八ィ…?どうかしやしたか…?」
「あ…いっ…いいえっ!何でもない…です…」
顔を赤くして眼を逸らされると、凄ェ気になるねィ。
それに、こんな弱った新八くんはベタベタに甘やかしたくなるんでさァ。
「何でィ、言ってみなせェ。優しい恋人が何でも叶えてやりますぜ?」
いつもの10倍増しで優しく聞いてやると、潤んだ目で俺を捉えてボソリと呟く。
「沖田さん…これからまだ…仕事…ですよね…?」
隊服の裾をギュッと掴んで寂しそうに言うなんて…
こんな甘えたな新八くんは初めて見やした…
こんなん………
ビデオに撮っときゃ良かった…
「安心しなせェ、今日はもうずっと新八くんの傍に居やす。」
にっこりと笑ってそう言ってやると、照れ臭そうな、安心したような表情で笑ってくれる。
そんな表情されたら…一歩だって動けやしねェよ。
「ホントですか?次に目が覚めても居てくれますか?」
「勿論でィ。」
「姉上が帰ってきても?」
「おう、なんとか頑張りまさァ。」
そっと頭を撫でてやると、その手を握って目を瞑る。
「良かった…実は不安だったんです…1人で居ると…寂しくて…」
薬のせいか、新八くんがうとうととし始める。
「俺ァ新八くんの傍にずっと居やす…安心しなせェ…」
布団の上からぽんぽんと叩いてやると、すーすーと寝息が聞こえ始める。
寝顔を見てると又愛しさが募って、ちゅう、ときっすをする。
そっと手を離して土鍋を台所に持ってこうとすると、新八くんの手が離れない…
…明日やりゃぁ良いか…
ころん、と新八くんの横に寝転ぶと、幸せで気持ち良くなってくる。
何か…疲れやした…ちょっとだけ昼寝を………
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