そんな事してるうちに手紙の返事がきた。
部屋に帰って読もうと早足で自室に戻ると、いつの間に移動したのか、部屋には銀さんと近藤さんが居た。
一応近藤さんの考えた文章使ったからな…結果が気になったのかな…?
仕方ないんで、3人で手紙を見ると…
やたらと姉上の話題に食い付いてきてるんですけどォォォォォ!うららさんの事何も書いてないんですけどォォォォォォォ!?
なんとか軌道修正しようと返事を考えるけど、銀さんと近藤さんじゃ何にもフォロー出来ないよっ!2人ともムラムラから離れないよっ!!
僕らがなにも思いつかないでうんうん唸っていると、そこに近藤さんを迎えに土方さんがやって来た。
近藤さん曰く、常にフォローの毎日を送っているフォロ方十四フォローさんにかかればフォロー出来ない事は無いらしい。
半信半疑だったけど、フォロ方さんの手紙は完璧で。
僕は大急ぎで、その手紙を送るためにポストへ走った。
◆
近藤さんを志村家に迎えに行ったら、思わぬ収穫が有りやがった。
近藤さんの迎えには総悟がスゲェ行きたがってたけど、無理矢理俺が来て良かったぜ。
見も知らねぇ女に新八渡して堪るかってんだ。あぶねぇトコだったぜ…
新八には完璧なフォローに見せかけたけど、ワザと近藤さんの文章は残しといた。
…どんな女だったとしても、あんな事言われりゃヒクだろ。
そうやって振られた新八を、俺が慰めて…って寸法よ。
あの銀髪や総悟には思いもつかない作戦だろうぜ。
ココが違うんだよ、残念だったな。
新八は俺が頂くぜ。
◆
数日経ってうららさんから来た返事は、僕に会いにお姉さんと江戸にやって来るというものだった!
嬉しくって皆さんに報告に走ると、銀さんと近藤さんと土方さんが目を見開いて驚いていた。
…なんで不思議がるんだろ…?
手紙の内容もばっちりだったし、送った写真も沖田さんだよ…?
…まぁ、そこはなんか悔しいけど…
でも、遂に会えるんだ!楽しみだなー!!
僕が浮かれていると、その手紙を読んでいた近藤さんが、
「ムラムラは20歳超えてから!」
とか叫びながら手紙をびりびり破いた!
「なっ!何するんですかっ!!」
僕が近藤さんから手紙を取り戻そうとすると、時既に遅く手紙は細切れになっていた。
あー…何してくれてんだよっ!もぅ…
「…どうすんだ…?この写真…」
銀さんが袂から出した写真は、例の沖田さんの写真で…
はっ!確かに…うららさんきっと沖田さんを『志村新八』だと思ってるよ…
「銀さんのせいですよっ!どうするんですかっ!!」
僕が泣きそうになって見上げると、ニヤリと笑ってぽんぽんと頭を撫でる。
何故か、土方さんもニヤリと笑ってる…なにか良い考えが有るのかなぁ…?
「ここは銀さんに任せなさ〜い。」
「俺もフォローしてやるよ。」
「…よろしくお願いします…」
僕が考えても何も浮かばないしな…頼ってばっかりでなんだけど…ここはお願いしちゃおう…
その後作戦会議でも開くのかと思ったけど、銀さん達は帰ってしまった。
…ホントに任せて大丈夫なんだよね…?
少しだけ不安を抱えたまま、僕はうららさんと会う日にちと時間と場所を書いて返信した。
◆
志村邸を出た3人は、のんびりと歩いている。
少し離れてから、銀時が土方に忍び寄る。
「ちょっと多串く〜ん、君何て事してくれたの〜?」
「煩ぇよ、まさかムラムラの一文残してんのに食いついてくる女が居るなんて思わねぇだろ。」
「あ、やっぱりワザとだったんだ、アレ残したの。」
「あたりめーだろが。ソレで振られて落ち込んでる新八を慰めて…って計画だったってーのによ…」
「そ〜そ〜、ワザと沖田君のカッコ良い写真送ったってのにさ〜」
ニヤリ、と笑い合った2人が親指を立てる。
「さっすが〜、真選組の頭脳。」
「テメーも悪知恵だけは働くな。」
「沖田君にはもうひと働きして貰おうか…」
「…俺も考えてた。」
くつくつと笑い合う2人の頭はフル回転し、新八失恋計画は着々と進められていった…
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