いよいよ江戸へしゅっぱつだ!!

近藤さんとやくそくしたじかんの30ぷんまえについちゃったよ。
のんびりやってきた近藤さんたちが、びっくりしたかおでおれを見る。

「お!総悟張り切ってるな!いつもは寝ぼすけのクセになぁ!!」

近藤さんとひじかたとやまざきがはははとわらうけど、きょうはきにならない。
なんてったってちっちゃいしんぱちに会えるんだ!

みんなででんしゃにのりこんで、おべんとうを食べながら江戸にいく。
姉上がみんなで食べなさい、っておべんとうつくってくれたんだ…
近藤さんとやまざきがたおれたけど、ひじかたはだいじょうぶだった。ちぇ、ざんねん。でも、あれだけマヨネーズかけてたら、味なんか判んないよな…

江戸につくと、えきにはきょう行く道場のひとたちがむかえにきてた。
近藤さんがそのひとたちにあいさつしてるあいだもそわそわしてると、近藤さんがしゃがみこんでにやりとわらった。

「総悟、何処か行きたい所有るんだろ?行ってきて良いぞ?ただし迷子にはなるなよ?」

そう言って、きょう行く道場までのちずと、1000えんをくれた。

「近藤さん、いいの?おれ稽古しにきたのに!」

近藤さんが、はっはっはっとわらってウインクする。

「そんなに熱心に稽古してくれたら嬉しいんだがな?」

「ありがとう、近藤さん!ちっちゃいしんぱちに会いにこーどーかん道場に行ってくる!」

おれがはしりだすと、近藤さんが手をふる。おれもふりかえって手をふってまたはしる。
うしろで道場のひとたちが、恒道館!?遠いですよ!?とか言ってる。くわしくきいた近藤さんがおおあわてでおれにかけよってくるけど、ひとごみにのまれて見えなくなった。
近藤さんはしんぱいしょうだなぁ。おれ、ちゃんと行きかた判るのに。

やっと会える!ちっちゃいしんぱち!会ったらまずなんて言おう?はじめて会うから、やっぱりこんにちは、かな?

でんしゃとバスにのって、こーどーかんのちかくについた。
あたまにいれてきたちずを思い出しながらあるいていくと、おもったよりとおくてちょっとつかれてきた…

ちょうど公園があるから、ひとやすみしよう。

おれがじどうはんばいきでじゅーすをかおうとすると、そこにいたふりょうがおれにからんでくる。

「あらあらおじょうちゃん、自販に手ェ届くー?」

「お兄さん達が買ってあげようかー?ついでに俺らにも飲ませてくれよー?」

ぎゃはははは…とげひんにわらってやがる。
うるせーなー、たたきのめしてやろうか…
おれがこしにてをのばすと、そうだった、きょうは木刀やまざきにもたせたままだった!!きょろきょろと、なにかぶきになるものをさがしてまわりをみてると、ふりょうたちはおれがにげようとしてるとでもおもったのか、げらげらわらう。

「おじょうちゃん、怖がらなくていいよー?お兄さん達怖くないよー?」

おれがちかくにきのぼうをみつけたとき、ふりょうのひとりがまえのめる。

「だめだよっ!おんなのこいじめちゃいけないんだよ!」

みると、おれよりちっちゃい、それもおんなのこがふりょうの足をおしてた。