めのまえがあかるくなったんでめをあけると、しんぱちにだっこされて、うわさにきいたおふとんにはいってねてた。
あったかくて、おひさまのにおいがして、きもちい…でも、おなかすいた…
めのまえにあるしんぱちのかおをぺろぺろなめると、ぱちりとしんぱちのめがあいた。

「…ん…あ、おはよう、ソーゴ。なに?僕を起こしてくれたの?」

「にゃぁ。」

「ホントに良い子だなぁ!ソーゴはっ!!」

しんぱちが、ぎゅってだっこしてくれる。
あったかくてきもちくて、だっこだいすき!

「にゃぁにゃぁ!!」

おれがなくと、しんぱちのおなかがぐぅーっとなる。
おれがじっとみてると、しんぱちがあかくなる。

「…お腹空いたね。朝ごはん食べよっか。」

「にゃぁ!」

しんぱちがおふとんをでてどこかにいくんで、おれもとてとて、とついていく。
と、おさらにみるくをいれて、おれにくれた。
みるくをのむとおなかいっぱいになってねむくなったんで、おさらのまえにまるくなってねた。

「あれ?ソーゴ寝ちゃってる…ソーゴのご飯も作ったのに…」

あったかいてがおれをもちあげて、あったかくてやわらかいとこにおろされる。
きもちいなぁ…

「あ、姉上おはよう御座います!見て下さい、ソーゴ綺麗になったんですよ?」

ぐい、ともちあげられたんでびっくりしてめをひらくと、おんなのこがおれをみてた。

「にゃぁ。」

「姉上!姉上!!聞きました?この子凄く頭良いんですよ!ちゃんと挨拶したんですよ!!」

しんぱちうれしそうだ!おれもうれしい!!

「…そうね、綺麗になったし…キミ、悪い事したら追い出すわよ…?」

にこにこわらってるけど、なんかこわい…
おれがしんぱちにすりよると、、しんぱちがぎゅうとだっこしてくれる。

「姉上っ!脅さないで下さいィィィィィィィ!ソーゴが怖がってますっ!!」

「失礼ね。志村家家訓を教えただけよ?」

「家訓…って、飼って良いんですか!?」

「ええ。新ちゃん駄目だって言っても内緒で飼いそうな勢いだもの…」

「有難う御座います姉上っ!ソーゴ!良かったね!ずっと一緒に居られるよっ!」

しんぱちがうれしそうなんっで、おれもうれしいんで、またしんぱちのかおをぺろぺろなめた。

「じゃぁ、ご飯にしましょう。はい、ソーゴのご飯はこれだよ?ごめんね、今日帰りにカリカリとか買ってくるから…」

わ!おさらにごはんとおさかながのってる!すごい!!
ぱくぱくたべると、しんぱちがわらってくれる。
なんだろ…すごくおいしいのにな、ごはん…ほんとうはこれはにんげんしかたべれないのかな…?

ごはんをたべたしんぱちが、どこかにいっちゃった…おれまたすてられたのかな…?
そんなことないよね…だってずっといっしょっていったもん!
しんぱちのにおいがするふかふかのぬのにくるまって、ふかふかのうえにまるくなるとねむくなったんでねた。
つぎにめをさましたら、まわりはまっくらだった…
くらい…こわいよ…
ふかふかのぬのにぎゅってつかまってまるくなると、ぱちんっておとがしてまわりがあかるくなった。

「ただいまソーゴ!良い子で待ってた?」

しんぱちのこえ!
ぬのからはいでると、しんぱちがおれをみてたんで、たんっ!ととんでつかまると、ぎゅっとだっこしてくれた。
よかった!すてられなかった!!

「寂しかったの?ごめんね?すぐにご飯にするから…えへへ〜!カリカリと猫缶買って来たんだよ?」

しんぱちなんだかとくいそうだ。
ごはんのおさらをとって、がさがさなるのからなにかだして、からからとおさらになにかいれる…なんだろ?
それをしたにおろして、そのまえにおれをおく。

「はい、ソーゴ。ご飯だよ?」

ごはん…?
ふんふんとにおいをかぐと、なんかいいにおい…
かり、とたべてみると、おいしいけど…おれ、さっきのごはんのほうがいいな…

「猫用のご飯だよ?朝ごはんより美味しいでしょ?」

しんぱちうれしそうだけど…おれ、これやだな…あさのがいい…

かりかりをぺしっとたたくところりところがる。
ぺしぺしたたくと、またころころころがる。
…おもしろい…
ずっとぺしぺしたたいてると、あねうえさんとしんぱちがごはんをもってきてたべはじめた。
ごはんがほしくて、しんぱちのとなりにすわってにゃあとなくと、しんぱちがこまったかおになる。

「ソーゴのご飯はあっちだよ?」

「にゃぁ」

しんぱちのひざのうえにのってごはんをみてしんぱちのかおをみると、もっとこまったかおになる。

「その子、新ちゃんのご飯が好きなんじゃない?」

「にゃぁ!」

あねうえさんおれのきもちわかってくれてる!すごい!
うれしくなってしんぱちにすりよると、ふたりがくすくすわらう。

「もぉー、折角カリカリ買ってきたのになぁ…」

そういいながらおれのぶんのごはんをもってきてくれる。
おさかなもちゃんとのってる!

「ちっちゃいのにグルメなのね?君は。新ちゃんのご飯好きなの?」

「にゃぁ!」

あねさんがいうんで、よっていってすりよると、あたまをなでてくれる。

しんぱちのおいしいごはんをたべて、いっぱいあそんでいっしょにねる。
だいすきなしんぱちともっといっしょにあそびたいな。
きめた!あしたはおれもしんぱちといっしょにおでかけしよう!