どりーむ☆きゃっち



次の日すぐに、沖田さんからウチに電話がかかって来た。
明後日俺ァ非番だから、デートどうですかィ?って…

はっ…早いよね!早いけどっ…でも…僕も、はい、って答えちゃった…
だって!僕だって楽しみにしてたんだもん、デート!
で!で!!その時にちゃんと言うんだ!!
…好きです、って…ぼくも沖田さんの事が好きです、って…

うん!頑張るぞ!!


その日は珍しく仕事が入ってたんで、そわそわしながら仕事をしたけど、結構上手くいった。
なので、お給料もちゃんと入った。
すっごくすっごくウキウキしてて、すっごくすっごくドキドキしてたから、銀さんと神楽ちゃんも呼んで、姉上が帰ってくるのを待ってお鍋をしようと思ってたのに…なのに…

あぁもうっ!銀さん達なんて呼ばなきゃ良かった!!
2人して変なモノどんどんお鍋に入れちゃってさ!
もう何鍋なんだか…っていうか、食べ物なのかどうかも怪しい物になっちゃったよっ!

僕が2人を怒っていると、姉上が帰って来て…神楽ちゃんが姉上が楽しみにしていたバーゲンダッシュまでお鍋に入れちゃうから…ものっすごく怒られて、ボコボコにされてコンビニまでバーゲンダッシュを買いに行かされた…


「もうっ!銀さんのせいですからねっ!」

「ちょっ…!何でだよ。アレは神楽がトドメを…」

「銀さんが保護者なんですから、銀さんのせいですっ!」

銀さんに八つ当たりしたら、僕の気持もちょっと晴れた。
明日は、でっ…デートなんだし、こんな気分のままじゃ何か楽しくないもんね!

「ところで新八く〜ん?おめ、告白はしたの?」

「へっ?」

僕が銀さんを見上げると、ニヤニヤと笑ってる…

ちょっ…この人どこまで知って…

僕が固まってると、ニヤニヤ顔のまま銀さんが僕に近付く。

「好きなんだろ?…沖田君の事。あっちは両手広げて待ってんだから、新ちゃんが告ればスグだろ?あ、でも不純なお付き合いはまだ早いからな?銀さん許しませ〜ん。」

そっ…そんな…事…
僕…そんなに分かりやすいのかな…?
僕が何か言おうと、口をパクパクさせてると、銀さんがふっと笑って、離れていく。

「お〜お〜、真っ赤になっちゃって、か〜わい。」

「そっ…そんな事、銀さんに心配されなくてもっ…!…まっ…まだ言えてませんから………」

「へっ?」

「イザとなったら言えないんですよっ!なんかこう…顔見ただけでいっぱいいっぱいで…」

僕が力説すると、銀さんがふわりと笑ってぽんぽんと頭を撫でてくれる。

「純情〜!ま、頑張れよ。」

「…有難う御座います…」

こんな優しくされたらさ…頑張んなきゃ、って気になるじゃん…うん、明日こそ!明日こそちゃんと言うよ!

「…明日…デートなんです…僕。お休みさせて下さいね…?」

「へーっ、沖田君頑張ってんじゃん。判った判った、思う存分イチャイチャしてこい。」

「そんな事できませんっ!」

銀さんのニヤニヤ笑いがムカつくけど…でも良かった。
うん、明日こそ頑張って告白だ!


バーゲンダッシュを買って家に帰ると、姉上が僕らにも1個ずつくれたんで、縁側でそれを食べる。
聞くとはなしに、遊びに来ていた花子さんの話を聞いていると、何か依頼っぽい事を言ってきた…

えっ…?明日僕は…

「姉上、僕…」

「嫌とは言わないわよね?」

「あのっ!僕明日は用事が…」

「…新ちゃん…?」

姉上がにっこり笑いながら、背中に般若を背負った…

駄目だ…僕も巻き込むつもりだ…

僕ががっくりとうなだれている間にも話はどんどん纏まって、明日そのインチキ宗教の本部に乗り込む事に決まってしまった…
何でよりによって明日…沖田さんに、お断りしなくちゃ………