※エロ注意
カブトムシを追ってるからって少年とは限らない
肝試しから数日、銀さんのニヤニヤ顔がものっそ鬱陶しい!
もうホントにさぁ!!
「何ですか銀さん!言いたい事が有るんならハッキリ言って下さいよっ!!」
ちくしょう!からかうならからかえよっ!!
「いや〜、残念だったな〜と思ってさ〜新ちゃん達2人のイチャイチャラヴラヴぺちゃぺちゃぐちゃぐちゃなら銀さん…」
「死ね変態っ!!」
あまりに生々しい銀さんの台詞に恥ずかしくなって、話の途中で鼻フックデストロイヤーでぶっ飛ばしても、銀さんは倒れたままズルズルと僕に近付いてくる。
「…今度見して…」
「ギャァ――――――ッ!」
怖くなってゲシゲシと蹴りを入れると、やっと静かになる。
…まぁ…気絶したとも言うけど…
僕は色々考えなきゃいけないんだからな!
…総悟さんが…そろそろ我慢の限界だって…僕だって分かってるんだ。それに…僕だって…触れたい…し…触れられたい…
でも!
あんな…外でとか…初めてなのに…
そこら辺がデリカシー無いよね!総悟さんはっ!!
そんなんじゃなきゃ…僕だって…僕だって…好きだもん…
嫌…とか…言わないし…
ぼんやりとそんな事を考えていたら、いつの間にか復活した銀さんがソファに座ってお茶を飲んでいた。
そんな姿を見たら、自分の考えてた事が急に恥ずかしくなって、僕もお茶を飲んで、誤魔化すようにテレビを見る。
するとすぐに神楽ちゃんが帰ってきて、僕らの間に立ってすうっと大きく息を吸う。
「カブト狩りじゃぁー!」
…そういやぁ、最近友達とカブト相撲してるって言ってたっけ…
そんなの友達と行ってくれば良いじゃん…
「行けば…」
僕が言うと思いっきり殴られた。
や!ちょ!!おもっくそ鼻血出た!!
文句を言おうと立ち上がると、丁度見ていたテレビでカブトムシが高く売れる…って話題をやっていた。
「カブト狩りじゃぁぁぁぁぁ!!」
…すっかり乗り気になった銀さんと、大喜びの神楽ちゃんに引っ張られて、僕もカブト狩りに駆り出されてしまった…
銀さんは、山の中のキャンプ場を拠点として、捕れるまで帰らない…とか言い出したし…
まぁ、すぐ飽きるだろうから…それまでは僕も付き合おう。
もしかして、カブトムシが高く売れたら給料が出るかもしれないしね…
早速カブトムシを捜しに山の中に入ると、ちょっと行った所に、全身にハチミツを塗って、ふんどし一丁で立っている近藤さんを見付けた。
………えぇぇぇぇぇっ!?ちょっ…何してんだアノ人っ!?
僕と神楽ちゃんが銀さんに詰め寄ると、目を逸らした銀さんがゴリラの妖精だと言い張る。
…まぁ…僕も積極的には関わり合いたくないし…スルーしていこう。
そのままもっと奥まで歩いて行くと、今度は木にマヨネーズを塗りたくっている土方さんを見付けた。
…関わり合いたくない!関わり合いたくないけどっ!!
何でマヨネーズ!?何がマヨネーズ!?
「…銀さん…」
又僕と神楽ちゃんが詰め寄ると、銀さんも又妖精に逃げる。
なんかもう…どうでもいいや…僕に関わってこなけりゃいいや…
…でも…
あの2人が居る、って事は…総悟さんもいるのかな…?
どうしよう…顔合わせづらいなぁ…
ちょっとドキドキしながらまだ先に進むと、大きな木に物っ凄く大きなカブトムシがとまってた。
うわっ!ちょっ!!アレっ!!!
居るもんなんだなぁ!あんな大物!!
3人でガンガン木を蹴ってやると、その大物がドサリと落ちてきた!
よっし!これは絶対高く売れる…
「痛ェ…何すんでィ…」
…カブトムシの着ぐるみを着た、総悟さんだった…
何してんだ!?この人ぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!
バカ!?バカなのっ!?
ちょっと顔合わせづらいなぁ、とか思ってた僕のドキドキを返せよっ!!
思わず3人でゲシゲシと蹴りを入れると、総悟さんがウゾウゾと動く…何か気持ち悪っ!
「ちょっ…起こして下せェ…1人じゃ…」
「何やってんですか、もう…」
僕が総悟さんを起こしていると、さっき見かけた近藤さんや土方さんを先頭に、真選組の皆さんが現れる。
まぁいつもの如く万事屋と喧嘩になるんだけど…
話を聞くと、カブトムシを捕りに来てるとかで…何してんだよ公務員…
「もう、総悟さん…そんなんじゃカブトムシなんか捕れませんよ?」
「そうかィ?コレは仲間と間違えて寄って来た所を捕まえるっていう作戦で…」
「間違えませんって…え?じゃぁもしかして…近藤さんや土方さんも…?え…?マヨネーズで…?」
「…土方は可哀想なヤツなんでィ。」
ちょっと可哀想なモノを見る目で土方さんを見ている総悟さんの表情がおかしくて、くすくす笑うと総悟さんも僕に微笑みかけてくれる。
…あ…
あんな後だから、顔合わせづらいって思ってたのに…普通に話せてる…もしかして総悟さん…僕の事考えて変な着ぐるみ着てくれたのかな…?
嬉しくなってもっと話をしようと思ったのに、総悟さんは真選組に戻ってしまった。
俺の作戦が俺の作戦がと言い合ってるけど、どの作戦もダメだと思う。マヨは問題外だし。
そんな騒ぎの中、誰かが木に止まっているカブトムシを見付けて、皆が我先にとカブトムシに迫っていく。
神楽ちゃんが、総悟さんが、銀さんが、近藤さんが、土方さんが…
みにくい足の引っ張り合いをしている間に、カブトムシは飛んで行ってしまった。
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