「まったく……変な考え思い付くんだから」


溜め息を吐いて、新八は小さい新八を見る。


「大丈夫?沖田さんに変な事されてない?」

「されてないよ?」

「聞き捨てならねぇですぜ新八ィ。なんでィソレ!?俺が変態みたいじゃないですかィ!!」

「ついさっき変態みたいな考え方してたでしょーが」

「新八君には優しくしてまさァ」


沖田の言葉に、新八の眉がピクリと動く。


「優しく……?それはすみませんでしたねどーぞ新八君には優しくしてあげて下さい」

「何いきなり怒ってんでィ?」


新八の冷たい言い方に、沖田は不思議そうな顔をして


「……!」


ニヤリと笑った。


「なんでィ嫉妬ですかィ」

「!!、ば、馬っ鹿じゃないですかそんな訳ないでしょう!」


焦る新八の態度に、沖田は笑う。


「そんな訳あるじゃ、………?」


笑って、言おうとした言葉は遮られた。


「新八君?」


小さい新八が、沖田の手を引っ張った事によって。


「え、どうかしたんで……ってアレ総悟君?」


沖田の態度の変化に、新八が疑問に思って声をかけようとすると

その新八の声も、小さい沖田に手を掴まれる事によって遮られた。


「総悟君どうしたの?ってアレェェェ?」


小さい沖田は、そのまま新八の手を引いて歩き出した。

つられて新八も歩き出す事になる。


「お、おい新八」


慌てる新八の態度に、沖田がその後を追おうとすると


「だ、だめ!」


高く、そして強い制止の声が響いた。


「新八君?」


沖田を止めるは、小さい新八。

小さい新八は顔を真っ赤にして、それでも沖田の手を放そうとしなかった。


「どうかしたのかィ?」

「ちがうの、でも、ね」

「?具合、悪いのかィ?」

「ちがう!………



そうごおにーちゃんが、どっかいくの、いや、なの」


か細く、しかししっかりと小さい新八は告げた。


「!!」


沖田の動きが一瞬止まる。

それは、もしかして


「ヤキモチ?」

「!!、ちがうの!」


呟いた言葉に、小さい新八はすぐに否定する。

しかしそれでも、赤みの増した頬は肯定していて。


(あー可愛いでさァ)


沖田は、自分の頬がだらし無く緩みそうになるのを必死で抑えた。


「ヤキモチじゃないんですかィ?」

「そう、だよ」

「えー」

「?」

「新八君がヤキモチしてくれるなら俺ァ嬉しいんですがねェ……」

「!!……………ほんと?おこんない?」

「ホントホント」

「……、あのね、ちょっとだけ、ヤキモチ、したの」


ポツリ、ポツリと吐き出される言葉。


「!!……っ!」

(あーもう、あーもう!)


沖田は、小さい新八を抱きしめた。


「う?」

「すいやせん新八君!ヤキモチさせたお詫び、何でもしまさァ!」


謝る沖田に、小さい新八は少し笑って


「ならね、アイス、もうひとつたべたい」

「了解ですぜ!さ、買いに行きやしょう」


そして二人、手を繋いで再びアイス屋へと向かった。